低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れ発生の梁

今日は雨です。
雨が降ると注入工事もお休みとなります。
 
今回は前に施工した梁部分のひび割れ注入について報告致します。
 
 
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☆貫通しているひび割れなので左右の面の両方にフ
   ロッグを取り付けて注入します。
☆充填の確認は下側に樹脂が染みてきたら、そして
   推定量程度樹脂が入っていったら間違いなく完璧
   に注入が出来ていると判断します。
☆この場合も最初の注入は必ず超低粘度型の柔ら
   かい樹脂を注入します。
   ひび割れ幅は0.5㎜もありますから注ぎ足しは低
  粘 度で行ないます。
 ☆注入した樹脂が逃げる所が無いので柔らかめの
    樹脂だけでもokです。
 
 
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☆剥離性仮止めシールはコンクリート粗面の場合は
   剥離するとシミが残ります。
☆染みが出ないようにするには事前に染み防止のプ
   ライマーを塗布すれば殆どその跡は残りません
   今回は意匠よりも強度の復元が大切とか・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   鉄筋コンクリートの場合も梁と柱は非常に重要な部分となります。
 
   この部分に貫通しているひび割れがあっては絶対にいけません。
 
   調査会社の見解をみると0,2ミリ以下のひび割れについては注入の必要は無しとしていましたが、とんでもない
   事です。
 
  時々このような見解書を見かけますが、いつたい何の根拠があって補修の必要は無いと言うのでしょうか。
 
  このような場合はひび割れ幅の大小ではなくそのコンクリートにひび割れが貫通しているか否かが一番重要
  な事の筈です。
 
  ひび割れが貫通していると言う事は極端に言えば、その部分は鉄筋だけで支えていると言う事だと思います
 
  0.2㎜幅を注入の一応の目安としているのは国土交通省の共通仕様書にありますが、これはあくまで一般的な
  こととしての表現だと思います。
 
 つまりこの程度の幅のひび割れでは表面だけであろうとの一般的な症状から見て表現してあるのであって、全
 てのひび割れに適合するものではありません。
 
 たとえ0.2㎜幅であつても裏側まで貫通していればひび割れの中に空気が流れ込むのですから、放置していれ
 ばいずれは鉄筋は錆びてきます。
 
 調査してお金を貰うのですからもっと施主の立場に立って欲しいものです。
 
 低圧注入では0,2㎜以下の幅のひび割れには注入が出来ないと勘違いをしている人もいるようです が、そん
 な事はありません。
 
 超低粘度型であれば0.05㎜から注入ができます。
 
 フロッグでなくても他の器具でも注入できると思いますが・・・出来ない器具もありそうですが。
 
 ひび割れ注入の仕事をする場合は、樹脂の硬さとひび割れ幅とには必ず適合性があるということを常に頭に
入れて欲しいのです。
 
めんどうでも現場には必ず樹脂は数種揃えて仕事をしてくらはいまっせ。
 
 
 
先週にこのブログを見てフロッグを注文して頂いた方から嬉しい連絡がありました。
 
いままで、こんなに樹脂が入っていくとは思っていなかったとか・・・。
お褒めの言葉を頂き本当に嬉しく思いました。
 
自分で創り上げた製品が少しでも誰かのためになっていると思うと、やってきた事に間違いは無かったのでは
と、安心します。
 
益々、発展して頂きたいと思います。