写真は判るでしょうか。
コンクリートのひび割れを想定して発泡スチロールに隙間を造ってその部分に 「フロッグ導入路工法」 を
作っています。
地下室などのひび割れから染み出してくる水をこんな風な方法で止めますよ・・という事です。
ひび割れの中に水中硬化型の樹脂を低圧注入をすれば何んの問題も無いのですが、このような場合は、水圧があり更にはひび割れ幅が0.1mm以下であったりで乾燥している箇所のようには樹脂はスムーズには入ってくれないのです。
せっかく止水の仕事をしても、今回はだめでしたでは通りませんよね。
いつも、確実な仕事でなければプロとは言えません。
このフロッグ導入路工法は今までの方法と比べてもより確実な方法だと、実際に施工してその結果には自信があるのですが。
当然ですがこの工法は殆ど普及していませんので実績としては僅かなものです。
この工法で使用するポリエステル製のネットパイプは土木等で他の使い方で使用されているようなので、この工法に気づいて使用している方もいるかも知れません。
漏水しているひび割れに沿って、コンクリートカッターで幅5mm、深さ30mmの溝を造ります。
そして200mm間隔に直径20mm、深さ30mmの穴を溝の上に穿孔します。
ネットパイプを溝に装填します。
その上からフロッグを穿孔した穴のところに取り付けます(台座をはさみで穴とあわせてセット)
フロッグのノズルを外しておくと水はフロッグのノズルからもれてきますから水圧は抜けていきます。
急結セメントで溝等を塞いでしまいます。
フロッグのノズルを閉めてから順番に注入していきます。
樹脂はネットを通りながらノズルがあいているフロッグに流れ込んできます。
最後はノズルを全部閉めてから再度圧力を上げて注入します。
フロッグの最高圧力は25㎏にもなりますから多少の水圧にも負けません。
翌日には水中硬化型の樹脂は硬化していますからセメントとフロッグは外します。
完了です。
見事に水は止まっている筈です。
でも、厄介な水はあらゆる隙間を探して漏水してきますから、水は止めると他から出てくる場合があるのでその場合は再度施工はしますよ・・・・・と必ず説明をしていたほうがいいですね。
思わぬ箇所から再発しても再度見積もりと請求はできるでしょう。
赤字になると次の仕事に意欲が無くなっていい仕事はできませんから。