低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

マンションの一年検査

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写真は一年検査で発生した各所のひび割れです。

上の写真のアルミの手摺の柱部分はコンクリートに埋め込んでありますが、この柱の中に雨水が溜まってしまうのです。

その周りにひびが入るとアルミ手すりの中の雨水が流れ出してきます。

施工した日は既に雨降りの日から3日も経っているにもかかわらず未だにひび割れから僅かですが湿気が染み出してきます。

柱に溜まっている雨水なのです。


サッシメーカーはこの柱の部分は下のほうに小さな穴を開けて水抜きを造るべきです。

いえいえ、穴を空けるだけではだめなのです。

雨水が中に溜まらないようにしなければいけません。

埋め込んでいる所に雨水を溜めたら駄目なのです。

つまり穴を空けるのなら、その穴の下は空洞ではいけません。

雨水が僅かでも溜まらない構造にしなければ駄目なのです。


上のほうに気休めみたいに穴を開けているメーカーもあるのですが、どうもわかっていないようですね


柱の部分はビス穴とか込み合わせの隙間から必ず雨水は浸入してきます。

コンクリート厚さ150mmに80mmの穴を開けて柱部を埋め込むのですからひび割れるのは殆ど予想されること。

雨水だけなら我慢できますがエフロ(遊離石灰)が一緒に流れ出しては強度,意匠共双方に問題です。


そこで、この雨水が浸入している柱部分の修理の方法は次のように。

目立たない方向の柱の下のほうに3mmほどの穴を開けます。

更にそのあけた穴の3cm上に3mmの穴を開けます。

下の穴を開けたときに溜まった雨水が出てきますが、埋め込んだ深さの箇所の水は溜まったままです

そこで上の穴から水中硬化型の中粘度タイプを注入していきます。

水中硬化型のエポキシ樹脂は水よりも重いので下に溜まった水の下に溜まっていきます。

上の穴から樹脂を入れていくと下の穴から雨水が流れ出してきます。

続けて注入すると水が無くなると樹脂が流れ出してきます。

この時に柱の中の水は完全に無くなっています。

硬化してしまえば次に雨水が浸入しても下の穴から流れ出していきます。


穴を二つ開けるということが水を逃がす最良の方法なのです。


建設会社もなかなか懲りないのです。

何度も同じことの苦情で処理をしても、サッシメーカーには提案をしないし苦情をクレームとして対応

させないのです。

ひび割れは自分たちの責任としているせいでしょうか。


でも提案するとサツシメーカーはその対策は講じると思うのですが・・・


どうですか,トーヨーサッシさん?

知的所有権をなんて硬いことはいいません、もう既に慣例化しているかも知れませんし。