都内の免震構造のマンションですが、建築中にその部分の梁にひび割れが発生してすぐにフロッグ工法で
注入して補修しています。
今回、一年検査でその補修部分等を現調です。
免震構造は柱の下に金属及びゴム等を敷いて大きな動きの場合には柱を動かさないようにする構造です
柱のその部分の近くにある梁にひび割れが発生していたのですが、一年目の確認ではひび割れは一切再発
はありませんでした。
素人の考えでは地盤と建物の柱はこの免震部分で分離されている訳なのですから、柱はそれぞれに勝手に
動きを発生するのではないかと思えます。
つまり柱は地盤としっかり固定されていないために柱は一本づつ勝手に動くのではないかと・・・。
それに繋がって固定している梁はその動きに追従できるのだろうかと心配していましたが、一年目の様子
からするとまったくその心配は当たらないと言う事がわかりました。
建物の動きは地盤の振動では影響しますが、風等には殆ど影響はしないのではないかと思います。
つまり、免震構造の柱は殆ど動かないという事なのでしょう。
鉄骨構造の超高層の建物は動きに対しては、建物そのものがその動きに対応して『しなる』という機能と
理解していますが、免震構造の場合はその逆で建物は動かさないという考え方なのだと理解します。
素人の私が心配するには当たらないのですが、どちらにしても注入した箇所とか新しいひび割れが再発、
発生していないのは何よりです。
話は変わりますが、最近の天候はかっての梅雨時の天候とは随分変わってきたようです。
雨水が大量に降るものだから急傾斜の谷などは土石流が発生しやすくなっています。
公共事業が盛んなときは、必要も無いような山奥の谷間にこれでもかと堰堤をどんどん造っていました
が、今にして思うと意外と無駄ではなかったのかと思っています。
堰堤は土石流防止の唯一の方法なのですが、山奥と言う事と当時はいまのように大量の降水量ではなかっ
たのでダムと同様に無駄の象徴にされていたのですが、今後も今年のような大量の降水量であるなら再び
復活しても良いのかもと思います。
そうなのです、堰堤にはひび割れが発生しやすいのです。
堰堤には鉄筋が入っていませんから、ひび割れると堰堤の強度が(重量による固定)極端に落ちるのです
フロッグの仕事も増えるのです。
税金を使うので心苦しい限りですが・・・・・。