フロッグはJIS規格を取得していますか・・との問い合わせがありました。
地方の販売店さんらしいのですが工事店さんからの問い合わせとか。
低圧注入器具についてはこのようなJISとかJASSとかの規格はありません。
そうなのです、もしもこのような規格の中に低圧注入器具があれば今のようにいい加減な製品はなくなると思うのです。
公的な機関のなかで唯一その性能の一定の規格を設けていたのは都市整備公団(現在のUR)だけだったのです。
この規格の中に樹脂の注ぎ足しができることとか容器内の加圧が0.4N/MM2以内とかあるのですが、どうし
たことか注ぎ足し機能がない器具(例えばシリンダータイプとか)でも平気で使われていたのです。
器具を取り外してやってやれないことは無いとかの無理なこじ付けで施工していたそうです。
低圧注入工法は樹脂に圧力をかけてひび割れの中に押し入れるわけですから注ぎ足しのために器具を取り
外してしまうと、注入した樹脂は直ちに漏れ出してしまいます。
この業界がいかにずさんでいい加減なものかがわかります。
例え樹脂がひび割れの中に入って無くても見た目にはわからないもんね。
地震がきて、仮にひび割れ補修の不完全が原因で構造物が倒壊したとしても、そんな時にはとても原因の
究明なんかはできないものね・・・。
でも、こんな考え方は日本人らしくは無いと思うよ。
今週はマンションの地下ピットのなかのひび割れ止水工事が2件でした。
地下はとても涼しくて暑さ知らずです。
冬は暖かくて夏は涼しいところで、しかもかかわりのある業種が少ないためにのんびり落ち着いて作業ができます。
止水の仕事は難しいといわれますがフロッグで基本とおりに行えばなんてことはありません。
仕事は傍目には辛そうですが、年中仕事が続けばすぐにお金持ちになりますですよ。
写真は地下のひび割れ注入です。
ひび割れから雨水が浸みてきていますので通常のエポキシ樹脂では接着はしません、使えません。
このような場合は低粘度型の水中硬化型のエポキシ樹脂を使用します。
樹脂は高価ですがあらかじめ予算を取って必ずこのタイプの樹脂を使用しましょう。
どこの器具メーカーでもこのような使い方を指示はしていないようですが、現実にこのようにひび割れの中が濡れている場合はどうしているのでしょう。
通常のエポキシ樹脂を平気で注入しているのでしょうか。
エポキシ樹脂は多少湿っていても接着するというのはそれには限られた条件があります。
それは、すぐに乾くような湿り具合のことで常時濡れている場所には接着しません。
ピットから出てくると外気温度が高いのにはびっくりします。
でもこの暑さはすぐに終わります。
冬の長い寒さに比べると夏の強烈な暑さはすぐに終わると、毎年さびしく思います。
海で潜るとわかりますが、今の水温はまだまだ冷たいのです。
8月になってやっと水温が上がってきます。
9月になると外気温度が低いせいもありますが水温はまるでぬるま湯のようになります。
外気温度が高くて水温が高くなるのはほんの数日ではないかと思います。
海の中が暖かくて最高だと思っていると、同じようにクラゲ君も最高だとか言って我が柔肌をプスリ・・
クラゲ君の針の痛さは、針に唐辛子と塩を塗り付けて刺されるような苦い痛さ・・です。