低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

雨天時のみの漏水はこんな風に

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強い雨の日には必ず流れ出す駐車場入口の切付けからの漏水の場合

施工者側からすればこのような場合は、切付部に溝を造りそしてフロッグ導入路工法で3日間をかけて確実に施工したいところですが、音を立てないで一日でなんとか・・・と言う事であれば。

漏水していた部分を確実に乾燥させてなら、簡単な方法で取り敢えずは解決できます。

但し長期的に大丈夫なのかと問われれば、満足な返答はできません。


フロッグの導入路工法であればコンクリートの継ぎ目の漏水している箇所を切り広げてその部分を確実に接着させてしまいます。

更にはその上に今回のように可とう性エポキシ(通称弾性エポキシ)で三角シールを行いますから、二重に止水を行うということになります。

こんな風に止水については二段構えの方法が必要なのです。


今回は乾燥した切付け部分にプライマー兼皮膜を造るために中粘度型のエポキシ樹脂を塗布します

次にエポキシ樹脂が硬化後に可とう性エポキシ樹脂で三角シーリングを行います。

朝から始めて午後の3:00に終了です。

まあ、休み明けだし、今年一番の暑さだし、これで勘弁してやるかぁ・・。



話は変わりますが低圧注入器具のJISの件

本日、日本工業規格協会へこれらの製品のJIS規格を考えてほしい旨の依願書を提出しました。

コンクリート構造物に発生するひび割れは、部位によっては将来の重大事故の起因に関るかもしれません

にわかには信じがたいでしょうが、国内のトンネル、橋梁のひび割れについてもそうですが、重要な工事

な筈なのに施工しているのは低圧注入工事の専門家ではありません。

中には確かに低圧注入を生業とはしていませんが、専門店以上に勉強している兼業の職人さんもいるので

しょうが、どちらにしても専門業ではないのです。

どうしてこのような業界となってしまったのでしょう。


それは、色々な要因がありますが器具メーカーに大きな責任があります。

ひび割れ補修という仕事の重要性を殆ど理解していないメーカーが多いと言う事だと思います


何度も報告していますがひび割れの形状は決して一定ではありません。

一本のひび割れでも大きく開いていたり途中に巣穴があったり、狭くなったりしています。

表のひび割れ幅も裏側の幅もそして上下も、全部同じと言う事は決してありません。


当然のことですが狭いひび割れ幅には柔らかい樹脂しか入りません。

広いひび割れ幅には柔らかい樹脂では流下してしまいます。

硬い樹脂で留めなければ注入での接着は望めません。


ならば器具にはこれらの要求性能を満たしたものでなければいけません。

30年近くも樹脂の注ぎ足しのできない、更には中、高粘度型の樹脂は注入ができない器具を造っているメ

ーカーはこのような問題点をどういう風に考えているのでしょうか。