低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

コンクリートひび割れの現調

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今日はマンションのひび割れの現地調査です

本当に不思議に思います

新築の時はひび割れについては施工方法にいたるまで大騒ぎなのに、10年目の大規模改修では簡単にひび

割れに樹脂モルタルで塗り潰すつぶすだけでOKというのは・・どうして?・・・。


基礎とか共用部分は関知しないということなのでしょうか

30年経ったマンションもリニュアルしてしまえばお買い得なんて高額な価格で放映していましたが、いつ

たいマンションの寿命を何年だと考えているのでしょうか


コンクリートは永久的なものではありません

もっとも40年ぐらいで建替えている建物を見ると、コンクリートの劣化もそうですが、それよりも急を要

するのは建物の中の設備(配管、電気等)とか開口部の建具等の方が問題のようですが・・。


施工する時期について

今回のひび割れの補修時期について打ち合わせをしましたが、時々、不満に思うのですが、その時期につ

いては本来は建物の条件が一番で次はお施主さんの都合、そして施工店の都合、最後に建設会社の担当者

の都合ですが、殆どの場合は担当者の都合が最優先となります。


費用の決裁があるのでしょう、でもやらなければ終わらないのですから・・。


若年コンクリートに発生したひび割れの場合は湿気によってその幅が多少違ってきます

そうなのです外部のひび割れの場合は雨に濡れるとひび割れ幅が小さくなるのです

乾燥するとひび割れ幅は広くなるのです


若年コンクリート(打設後2~3年経過)の場合はコンクリートの中に湿気を含んでいるせいもあり敏感に

湿気に影響されるのだと思います。


乾燥している日が続けばひび割れは開くのです


注入するエボキシ樹脂はコンクリートより遥かに硬いものです。

ひび割れが開くと言う事は注入したエポキシ樹脂が引っ張られると言う事になります

ひび割れが狭くなるという事はエポキシ樹脂が圧縮されると言う事になります


ということから圧縮されることについては非常に強いですが、引っ張られるとコンクリート面が再び割れ

ると言う事になります。


ひび割れの補修と言う目的だけを見れば建物の条件は乾燥した日が続いた時がベストとなります


例えば、現地調査日から2ヶ月も経ってから、しかも雨天が続いた後にその施工をしたいとかの連絡があ

ったりします。

どうして?となります。


その間に乾燥した日が続いていたのにどうしてわざわざこんなに条件が悪い日に施工するの・・・・。


担当者が忙しかったから・・・・・とか


案の定、ひび割れの中に水があり硬い水中硬化型のエポキシ樹脂を入れても思うようには注入はできませ

ん。

結局10日後に再施工となりました。

すべて無駄な労力となります。


お施主さんはそんなことは全く知らないのです、だからこそ説明して建物の条件を最優先すべきだと思う

のです。