先週は近郊の中学校の耐震補強工事でのアンカーボルトの隙間注入でしたが、写真のデーターが消えてし
まったためにその前に施工したマンションの天井のひび割れ注入を報告します
現場は、東京で人気のある街、自由ケ丘の駅近くにあるお洒落なマンションです
駅前の道路にベンチが並んでいてお洒落な店があり確かに街に余裕を感じますが、おじさんにとってはさ
ほど住みたい町とは思いません。
ベンチに座って優雅にぼんやりするような余裕はないのです・・・ハイ。
いつか、宝くじに当たったらのんびりベンチに座って若い時に読めなかった文学書でも読んで居眠りでも
しますよ。
さて、天井のひび割れの注入ですが、私の場合は見積りの時に2日コースと3日コースのどちらにするか
元請に選んで貰います。
2日間コースの場合は仮止めシール材を速乾タイプのもので施工します
1日目にフロッグの取り付けとシールを行い直ちにエポキシ樹脂を注入します
そして2日目にスクレイパーで削り取って完了となります
3日間コースは剥離性の仮止めシール材を使用します
1日目にフロッグの取り付けとシールを行います
2日目にエポキシ樹脂を注入します
3日目に素手で剥がして撤去完了します
細かい事情を知らない人なら結果が同じなら、早く済む2日間コースにしたら・・・となりますよね。
それぞれの方法には長所と短所があるのです。
2日間コースの場合は撤去の時に下地と一緒に取り付けたものを削り取りますから多少下地に傷が付くか
仕上げ材の場合は剥がれてしまいます。
そして作業する方からは大変に手間が掛かるという欠点があります。
3日間コースの場合は手間は掛かりませんが、樹脂の硬化にそれぞれ10時間ほど(春秋の時期)の待ち時間
が必要となります。
お施主さんの予定とか、施工数量によって使い分けると良いと思います。
低圧注入工法はベストな仕事をしようと思えば決して自己流の見よう見真似ではできません。
例えば、ひび割れ幅と樹脂の硬さには必ず適合性があるとか、ひび割れの中に水がある場合の水中硬化型
の樹脂が必要だとか、ひび割れの中に必要な樹脂の量だとか、裏側に樹脂が漏れないような方法とか・・
そして天井面の注入の場合は超低粘度型の柔らかい樹脂が最良とか・・。
良い仕事をしたいのなら色々と勉強が必要だと思うのです。