低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

建物の調査はこんな風に

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写真は私立高等学校の外壁部分のタイルの浮きを調査している様子です

タイルの浮き部分を打診音で探しています

今回は取り合えずその浮き部分を図面に落とす(記入)だけなので浮いている部分の穿孔穴の位置にマーカ

ー等はしません。


このタイルの浮き部分の補修については既存のタイルを剥がして再度新しくタイルを貼る方法と、浮いて

いる部分に穿孔してエポキシ樹脂を高圧注入し接着させる方法とがあります。


私自身はその補修方法については古いタイルを撤去して新しいタイルを貼る方法がベストだと思っていま

す。

その理由は

将来の重大事故の発生を予想すると、その方法は確実にタイルを接着できるというものでなければいけま

せん。

高圧によるタイルの接着については注入によってその施工結果(接着力)は解らないからと言う事がありま

す。


また、タイルが浮いていると言う事はタイルと接着剤もしくは接着剤と躯体が接着していないという

事です。


新築施工のときに何らかの理由でそれぞれに接着不良を起こしてしているという訳ですから、浮いている

部分に穿孔して強い力で樹脂を押し入れると、その力でその付近に共浮きを発生させてしまうという恐れ

があります。


浮き部を補修しているのにそれによつて浮いていない部分まで浮かせてしまうという事にもなりかねませ

ん。


それに、接着剤の接着には殆どの製品はプライマーを必要としますが、注入の場合にはプライマー無し

で、いきなり硬い樹脂で接着させます。


大丈夫でしょうか・・・・不確実ではないのでしょうか。


タイルを新しく張り替えるにしてもタイルの在庫がないだとか、施工期間がないという事であれば致し方

の無いところですから、注入で施工せざるを得ませんが・・・。


浮き注入の場合は出来る限り張替えの方法を元請に薦めたほうが良いと思うのです。


注入屋が注入をしないでなどは、例えていえばタクシーの運転手が電車で行けと言うなものですが、全て

は、重大事故防止のためにはベストであるべきという考えから・・なのです。