札幌のお客さんからフローリングの床鳴り補修に低圧工法が良いのではとの連絡に、新しいもの好きな私
は早速実験をして見ました。
フローリングの継ぎ目に剥離性のシール材でフロッグを取り付けそして漏れないようにシールをしていま
す。
ただし、このフローリングは床鳴りはしていませんので下地の合板とは隙間は無いのかもしれませんが、
とりあえず注入してみようと言う事で実験をしています。
継ぎ目の隙間は0,1㎜未満です
注入する樹脂は超低粘度型のエポキシ樹脂です
一度目の注入をしてから3分経過でフローリング材の表面の模様から樹脂が溢れてきました
継ぎ目の隙間の下は合板との隙間は無かったのでしょうか、樹脂は表面の模様に下から樹脂が溢れて来ま
した。
樹脂は低圧で押されて抵抗が少ない箇所に集まり出てきますから、この場合は樹脂は一旦継ぎ目に入りそ
して隙間が一番広かった模様の隙間から溢れてきたのだと推察できます
樹脂が硬化しないうちに継ぎ目にあるシール材を剥がすと数分してから継ぎ目から押されていた樹脂が
上がってきました。
改めて継ぎ目の下は隙間が無かったのだと推察できます。
もしもこの合板との部分に隙間があり床鳴りしていたのなら確実に樹脂は進入していったと考えられます
つまり床鳴りは止める事が出来たと確信できます
この工法は確実で良いのではないかと思います
仮止めシールは剥離性ですから素手で簡単に剥がせますし染みも傷も付きません
フローリングの床鳴り補修は、一般的には注射器のようなもので穿孔して接着剤を注入するそうですが
我々の理屈からすれば微細な隙間には低圧注入工法でなければ樹脂は進入しないという原理があって、果
たしていきなり注射器で奥の方まで樹脂を注入が出来るのだろうかと疑問に思います。
もしも注射器で微細なひび割れに樹脂を注入できるなら、土木も建築も面倒な低圧工法なんて必要がない
と思うのです。
市民会館のステージの床が木質でクラッシックの音楽会の時に指揮者が動くとギィーと音が出るとの事で
大手ゼネコンの技術者から指示されてその箇所に注入したら見事に止まったという経験はあるのですが、
フローリングの床鳴りにも応用できるとは札幌のお客さんから言われるまで全く知らなかったのです
そうなのです、こんなに問題となっていて、そしてそれなりに市場としてもあると言う事も驚きなので
す。
大きな橋の橋梁のひび割れ注入と住宅のフローリングの隙間の注入と比較すると可笑しいのですが、やる
ことはまったく同じなのです。
私もこのフローリングの床鳴り補修について少し勉強したいと思います
穿孔した跡の処理等も専用の補修材があるとか・・・勉強しましょう。