低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

建築中の特養老人ホームの場合

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今週は北関東に建築中の特別老人ホームのひび割れ注入工事です。

施工を2日間で終わって欲しいとの要望ですから仮止めシール材は速乾タイプのシール材を使用します


現場で朝礼が終わったら、下地を殆ど傷をつけないでとの非常に面倒な要望・・。



下地には傷をつけるのが駄目ならば最初からそのように言っていただければと・・・


剥離シール材を使用すれば施工も簡単でほぼ希望通りにできるのにと。


但し施工日は3日間は必要です。


2日間なら多少は安くなるとかの事でそのように決めたらしく・・・いぇ、大して安くはなららないので

よ・・。


コンクリートの打ち放しが仕上げなら汚染防止剤を塗布して剥離シール材で施工するのがベストです

事前に相談して欲しかったと思います


しかし、今更しょうがありませんので、限られた条件の中でできるだけ希望に沿うように努力するしか仕

方がありませんね・・監督さん。


低圧注入工法は時間を掛けてひび割れの中に樹脂を入れる方法ですから、もしも、注入した後に見えなか

ったような微細なひび割れから樹脂が漏れてきたらもうどうしょうもありません。


確実に染みを発生させてしまいます


後はコンクリートを削り取るしか方法はありません


こちらの都合で3日後に剥がしに行きますが、どうなんでしょうね・・・・・

建設会社に対してはその場合もあるとの事で事前に了解を得ていますからその場合でも問題はないのです

が。




写真は速乾タイプのシール材で取り付けている様子です


この速乾性のシール材については某○○ダーという製品がありますがこの製品はとても使えません


この製品は何の目的のために造っているのかさえ解りません


例えば低圧器具を取り付けると、この製品は腰がないためにスランプ(だれてしまう)して下に落ちてしま

うのです。

接着剤としてもこんな風にだらだらとスランプしてしまってはやりにくくて仕様がないと思うのですが


他に売れている用途があるのかも知れませんが。


この商品は注入関係でもかなり売れているのだそうです・・・なぜ???

兼業の注入施工に慣れない人達が使うらしいのだそうですが、他の製品を使ったことがないものだから

シール材とはこんな風に下に流れてしまうのが『こんなものなのだと』普通だと思っているらしく苦情と

はならないらしいのです。


今は塗料にしても素人が厚塗りしてもなかなかだれてしまわないような技術革新があるのに、このメーカ

ーの技術は10年1日のごとく進歩なしのようです・・・。


私もメーカーにいましたからなんとなく理解は出来ますが、そもそもメーカーの技術も営業も全てが解っ

ているのだと思われがちですが実際はそうではありません。


土木、建築関係の材料を造っているにもかかわらず現場の事は殆ど素人が圧倒的に多いのです。

特に技術者は現場での施工は見たこともないというような輩もいますよ。


自分で造って販売はしていても実際に現場でその仕事をした事がないのがほとんどですから、とても使え

ない材料でも平気で販売をしているのだと思います。


結局は仕事に対する謙虚さがないのだと思います


写真で使用しているシール材は器具を天井面に取り付けても絶対に落ちることはありません

夏場でも変わりありません・・・。


開発当初は色々と苦情を探して検討しましたからね・・・・。

それも20年も以前の話しですよ。