ました。
東京では震度4程度の地震が早朝にあった事もあり・・・余程心配だったのでしょうか
『わかりました・・・今日すぐに行きますよ』
今回の地震は寝坊の私でさえ揺れで起こされましたから・・ひび割れが不安に思っていた方なら直ちに
直して欲しいと思うのは当然だと思います。
1m以内の仕事ですから仕事はどうってことはないのだけれど・・・請求するのが心苦しいのです
今回は材料費だけで・・・・・近くなので無料でも良いのだけれど・・お・ま・か・せ・・にします
注入する樹脂は超低粘度から始めましたが、玄関の内部の土間の隙間から溢れてきたので直ちに中粘度型
の樹脂を注ぎ足して終わりとしました。
ドアのサッシにも漏れてきたので樹脂は直ちに拭き取っておきます
随分以前の経験・・
休日のテナントビルの現場だったのですが、ひび割れに注入したら窓サッシに樹脂が廻りこんでしまった
のです。
休日ですから内部の確認は当然の事ですがそれはできません
まさかそんな所まで樹脂が侵入しているとは思いもしなくて・・・
窓が開かない・・休日の工事のせいでは
休み明けの朝に元請から連絡があり現場に行って良く観察して見ると、漏れた樹脂がサッシの上で既に硬
化しているのです。
エポキシ樹脂は一度硬化したら何を使っても簡単には除去できません
長時間をかけて除去するリムーバーがあるにはあるのですが、そんなには待てません
熱風が出るバーナーを買ってきてなんとか窓は動くようにはなりましたが、こんな失敗は2度と嫌ですか
ら溢れた樹脂は完璧に拭き取っておきます。
エポキシ樹脂は最強の接着剤ですから、他に付着したら洗浄はできないと知っておくべきですね
話は変わりますが・・
数日前にJTBの社員が高校の遠足でバスの手配を忘れたので・・と言う事件がありましたが
私も同じような経験があるのです、もう時効なので話しますが
今はもうありませんが、時々この事件の夢が出てきてびっくりして起きることがよくありましたが
『あーっ・・夢か・・よかったぁ・』
私の場合は大阪の小学校の生徒約1000人近くの児童を待たせてしまったという本当に許しがたいことを
したのです。
新聞社(夕刊紙)に入社して1年目の事でした
記者に憧れて入社したのですが最初は企画室に配属となって『子供を交通事故から守ろう』というキャン
ペーンを担当したのです。
『中田くん・・市内の小学校を廻って生徒を集めてくれよ、毎年の事だから協力してくれるから』
『はい、解りました・・大会は市の公会堂ですね』
『うん、今年の4月○日に公会堂に市長と府警の偉いさんを呼んで交通安全大会をやるから』
『広告課のほうで協賛の景品は手配するから、参加全員にお土産を渡すと話しして・・』
『はい、わかりました,0銭作戦ですね』
大阪のおもちゃ,お菓子メーカーから協賛で沢山の商品を無料で出して貰うのです
このキャンペーンに非常に好意的な小学校が、当日は全校生徒を参加させるという約束を取り付けたので
意気揚々と当日の日報に書き込んで課長に報告したのですが
その時以来会議でもその話は一切ありませんでしたので、私はてっきりバスの手配と連絡は課長がやって
いるものだと当日まで思っていたのです。
他のキャンペーンも担当していたのですが、当日は人で不足になると言う事で公会堂で色々と指示を受け
て手配をしていたのですが・・・。
『中田くん・・・公会堂の事務所に電話だよ』
『あっ、局長ですか、何んでしょ』
『君は○小学校のバスの手配はどうしたのだ』
『バス?・・僕はしていません』
『担当は誰だった』
『僕でした』
『今、小学校の校長から全生徒を待たせているがまだバスが来ないと言っているぞ』
『えっ・・・・』
『忘れていたのか・・』
『ハイ、すみません』
『あほかお前は・・とんでもない奴だ・・まつたく』
『すんません』
血の気が引くという言葉は状態を良く表現していると思う・・・
そうなのです、この時は私の体の中の血はどこかに吸い取られていくように体の中の力と一緒に抜けてい
くのがわかります。
『生徒たちは授業の用意はしていないから中止とも出来ないそうだぞ、直ちに交通局へ連絡だ、まった
く・・・』
『なんとか、手配はできたぞ・いいかぁお前は、全生徒に景品を余分に渡して、そして先生と生徒
さん達に入り口のところで謝るように・・いいかぁ』
『はい、解りました・・すみません・・・』
後で聞いたことですが、直ちに市長の秘書室に事情を話して市長名で交通局にバスを数十台手配して迎え
に行って貰ったそうです・・・。
落ち込んだ課長と私は始末書で追い討ち、更には夏のボーナスも少なめの最悪の事件でした
住吉区の小学校の生徒諸君、時間を無駄にさせてゴメンね・・・
私はまだ23才の生意気な若造です
