今週は床に発生したひび割れ補修です
マンションのリビング、キッチンのクッションフロアーに盛り上がったような膨れがあります
剥がしてみるとひび割れ幅は0.2㎜~0.6㎜でひび割れの方向性は特に決まったような形ではありません
鉄骨構造で外壁はALC版です
下地はデッキプレートではなくALC版なのです
ALC版の上に樹脂モルタルをレベラーとして約10㎜程度塗ったようです
ALC版は吸水性があり目地が突きつけの場合が殆どですから下地処理方法によつては割れる場合が多いと
思います。
今回の我々の注入の目的はひび割れたモルタルの固定と下地との間に浮いて隙間が有る部分への樹脂の
充填となります。
浮いている箇所についてはドリルで穿孔して注入するか、もしくはひび割れから浮いている部分まで樹脂
を注入できるかを注入時に決めます。
マンションですから音は良くないですよね
超低粘度型の樹脂を入れて様子をみると殆ど抵抗無く樹脂は入っていきます
低粘度型の樹脂を注ぎ足している時に浮いている箇所を打診音で聞くと浮いている箇所はだんだん音が
変わっていきます。
樹脂の広がりが良くわかります
これなら穿孔をしなくても良いと言う事で思い切り樹脂を注入します
階下は天井に断熱材が貼ってありますから仮に樹脂が漏れだしても安心できます
樹脂は必要量を遥かに超えましたが樹脂の広がりは思い通りです。
大手の不動産屋さんからの依頼なのですが、工事は我々に殆ど任せきりなので余計に丁寧になります
誰かが付きっ切りなら、それぞれについて了解をしてもらって次へ進みますから早い仕事ができますが
一切任せられるとついつい余分なことまでに気を使います
『廊下の掃除もしておきますか・・・』
『なんで?』
『誰も来ないのなら我々が汚したと思われますよ』
『そうだな・・・階段も掃除もしておこうか・・』