低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れに方向性がある時は

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今週は公営住宅の大規模改修工事での調査です

この建物は北関東にあるのですが、この調査についてはBELCAの診断士の資格が必要なのです

全国の道府県で建物の調査には必ずこのビルディングドクターの資格が必要だとしている所はどれだけあ

るのでしょうか。


少なくともこの県は資格がなければ調査はできません


確かに、絶対に必要となれば資格を持っている人がそんなには多くはありませんから資格を持っている人

のその頻度は多くなりますので専門性も高くなると思います。


どうせなら東京都もこのように建物の改修工事の何かの資格を必要とすればその改修工事のレベルは格

段に上がると思います。


私の経験からすれば東京ほどこのようなことにずさんな自治体はないのではないかと思います


あまりうるさくすると仕事が多いときには工事そのものが止まってしまうからでしょうか


昔、私が関わっていたシーリングの施工についてもそのレベルは全国の平均からすればずっと下位にある

のではないかと思います。


確かに超高層の建物で仕事をする、地方には少ない優れた職人さんも沢山いるのですが、びっくりします

がコーキングガンすら使えないカートリッジガンしか使わない職人さんも多く仕事をしているようです


仕事が少なく競争が激しい地方の場合はそんな半端な職人さんには仕事が回ってこないのです


シーリング工事は今は押えパッカーができて必ずしも金ベラを使いこなせなくても見た目には10年のベテ

ランも1年そこそこの職人さんも見分けがつかない程ですが、基本である目地にしっかり押さえつけて接

着するという事は知っているのでしょうか。


ひび割れ注入についてはシーリング施工以上に東京は低いレベルだと思います


例えば最新の技術を使って地下に造った高速道路(山手トンネル)ですがひび割れた個所になんとUカット

をしてそしてシリコーンシーリング材をシーリングしているのです。


これは我々の感覚からすれば30年も昔の仕様で、これではひび割れた個所の固定も補強にもなっていま

せん。


そもそもシリコーンシーリング材は静電気を帯び、せん断強度に劣りますから常識では使わないと思いま

す。


そのせいで今は、補修跡は排気ガスの煤をつけてそのミミズが這ったような補修跡は真っ黒になっていま

す。


恥ずかしいですよ・・・・首都高さん


話は変わりますが今回の集合住宅のひび割れについては一面だけですが、すべて同じ方向に大きなひび

割れが入っています。


このようにひび割れの発生が一定の方向性を持っているものは構造的なものによる発生だと思います


ひび割れは荷重が掛る方向に向かうという性質があります



押される方向に向かっていくのです・・・・ひび割れは気が強いのてす