低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

硬化しない仮止めシール材への対応は

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ここ数日は急激に寒くなりましたが低圧注入の現場ではどう対応しているのでしょうか

今月から群馬県太田市での老人ホームの大規模改修工事に参加していますが、昨日は早朝から連絡があり

前日にフロッグをセッティングした仮止めシール材が未だに硬化していないので中止との事


そうなのです一般的には接着剤等の樹脂は5℃を下回るとその硬化は途中で止まってしまうのです

翌日に10℃ぐらいになるとそれから再び硬化が進むのです


冬場には必ずしも1日間で樹脂は硬化するものではないのです

低圧注入工法の剥離性の工法ではセッティングに1日、注入で1日そして撤去で1日と3日間が標準的な方法

なのですが、これはあくまでもそれぞれの樹脂が硬化してから次の工程へと進めるという事が原則なので

す。

施工した樹脂が固まらなければ決して次の工程には進めません


そこでどんなに寒くても何とかして3日間で終わらせる方法を私は次のような方法で施工しています


今回はウレタン系の2成分型を使用していますが、早く硬化させるにはウレタンシーリング材の硬化促進

剤を転用するのです。

剥離性の仮止めシール材は殆どのメーカーは一成分型のカートリッジ型となっていますが、この2成分型

の仮止めシール材は私が勤務していた時のメーカーで作っていたものなのでその内容は良く解っています

冬場の低温時の施工には非常に優れた剥離性、そして作業性が期待できます


一成分型は工場の中でその配合は決まっていますからこのような事はできません


写真は昨日に実験をした様子です

促進剤を混合した方は翌日には硬化していて樹脂の注入ができます


冬場の施工については例えば注入する樹脂が思ったよりも硬くなっているとか色々と問題を抱えますが

なんとか工夫して対応したいと思います


決してまあ・・寒いし、適当でいいや・・・・なんて思わないで確実な施工をしましょう