郊外の建売住宅ですが、この工務店さんは基礎のひび割れに対しては苦情が来る前に事前に我々の方に連
絡をして見積もりを取り、そしてお客様に対してしっかりとした補修の説明を心がけているそうです
そのような考え方が物事をスムーズに進める良い方法と思います
ひび割れの原因は解らないとか、ひび割れは鉄筋コンクリートの宿命だから問題はないとか、更には乾燥
収縮だから全く問題が無いとか・・・
そんな理屈はいいのです
お客様から苦情が来る前にしっかりと現状を説明して短期的には殆どその構造には影響はしない等々を説
明して、そして補修を直ちにする。
我々が今までこのような現場に接して思う事は、お客さんの思いを丁寧にくみ取って直ちに補修するとい
う事が一番スムーズに終わるようです
今回は住宅では耐圧床と言いますがベタ基礎のスラブにもひび割れが入っています
このような場合には通常の方法ではポンプが使えませんからフロッグの足の部分を事前に曲げてポンプが
天井面に閊えないようにします
フロッグの足を曲げる方法はガスライターのようなもので足の部分だけを熱すると簡単に曲がります
写真は立ち上がり部分と床面の注入です
ひび割れ幅は0,1㎜から0.3㎜程度ですが2度の注入で表側に漏れ出しています
表側のひび割れが事前には見えなかったのですが、注入すると樹脂の浸みだしでわかりました
事前に養生をすればと思うのですがその位置が解らないのです