低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

警察署の建物のひび割れ補修の場合

今日は朝早くから雨です。
独立してからは雨が降るとお休みの無給休暇です。
これからは梅雨になりますから建築関係の人と野良猫は大変です。
 随分昔に地方の警察署の大規模改修工事に行った時の話しです。
当然外壁のひび割れ補修工事です。
その警察署には大きな池がありその中には高価そうな錦鯉が数匹泳いでいました。
打ち合わせのときに所長さんが鯉に詳しいとかでその鯉のことを色合いがいいとかで大変なお気に入り
の様な話しでした。
池の上には足場板が通してありそれに乗っての作業でした。
3日目の注入作業が終わり4日目の撤去作業のときに何気なく池を見たらあの自慢の鯉が数匹腹を上に
浮き上がっていたのです。
まっまさか!エポキシ樹脂が漏れて池に落ちたの・・かなぁ。
池の上に敷いてある足場板にエポキシ樹脂が点々と付いています。紛れも無く犯人はエボキシ樹脂。
 私ではない、私は裏側をやっていたから。ぼっ僕ではありません僕は南側です。わしじゃなかと、わしはえーと屋上やから。3人しかいないのに誰も心当たりが無いのはどうしてだ。
今はまだ誰も知られていないからこっそり持ち上げて証拠を隠したら当分はわからないぞ。
うんにゃ、それだと死体遺棄で罪が重くなるぞ、正直に話そうよ。ここは警察署なのだし。
我々は心当たりが無いので多分野良猫の仕業だと思います。
所長さんは黙って「たも」で3匹の鯉を上げて新聞紙に包んでいます。
横顔を足場の上から見ていたら悲しそうな顔でした。
すみません。今も忘れていません。
夜も更けてきたしもう寝よう。寂しいからひざ小僧を抱いて寝よう。

「あーぁ、こんな気分のときに女房のいびきは警察もんだ」