低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れ注入器具フロッグの構造

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フロッグは本体とノズルとゴムチューブの3つから構成されています。
非常にシンプルです。
特に逆止弁の構造はゴムチューブだけです。Oリングとかバルブとかバネなどは使っていません。
複雑な構造で構成すると部品のサイズの誤差が発生して液漏れを発生させます。
注入器具は器具の中の樹脂に圧力を掛けて使用しますから逆止弁の注入口から漏れ出すと樹脂は
ひび割れの中には入りません。
このような器具では漏れると言う事は絶対にあってはいけない事なのです。
フロッグの逆止弁の構造は自転車の空気入れの所の構造と同じです。
空気ではなく樹脂を入れます。
出来上がってみるとなぁんだこんな簡単な構造と言われますが、注入して圧力を掛けてそして絶対に
漏れないものをと考えたときにとてもこれにはすぐには気付きません。
スプリングを強くしたりバッキンを柔らかいものにしたりバルブを金属の磁石にして戻るようにした
りそれこそ何日も何日も頭の中は逆止弁で一杯。
 それがある日の布団の中で真夜中に気がついたのです。
自転車のバルブはいけるのではないかと。
翌日東急ハンズで細い風船を買って来てすぐ作ってみたら、そうです液体でも出来そうなのです。
すぐに知的所有権の手続きをしましたよ。
弁理士さんは他の分野でも使えるかもしれませんよと言ってくれましたが、その時はひび割れの注入
器具の事で頭がいっぱいです。
そんな興奮した事ももう2年前です。他の分野からの引き合いも全くありまっせん。
 特許を取ってお金を儲けて黒塗りの長いリムジンに乗って君の家の前に乗り付けるから待っててね
と言ったのはもう30年も前のこと。
振り返って計算してみると特許の申請に5件実用新案2件意匠登録1件商標登録2件アメリ特許庁
1件で約700万円も掛かっています。
サラリーマンでアルバイトしながらのこの無駄遣いは表彰ものでしょう。
最初から貯金していればリムジンが買えたかも知れないのに。
もう後が無いから廃車のカローラを3台買ってきて前と真ん中と後ろをつないで長い車にしてそして
黒のペンキを塗ってリムジンに見せかけて君の家に行こうかとも思っている今日この頃です。