低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

エレベーターピットのひび割れからの漏水

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青山の新築高級マンションのエレベーター室の地下に水が溜まっています。
お施主さんはエレベーター制御の複雑な機器が湿気で錆びてしまうのではないかと心配しています。
確かにその影響はあると思いますがこのような症例はかなり多いのではないかと思います。
地表よりかなり下に位置しますから所によっては地下水のなかに部屋があるようなものです。
コンクリートで造るときは周りを止水板で水の浸入を止めながら創り上げていきますが、殆どの場合
はその時に外部からの防水を完璧にすれば簡単なのですが何故かやりません。
一般的には短期的な効果の薄い簡単な塗り物で済ませています。
どうしてなのか未だに不思議に思います。
コンクリートが固まり型枠を剥がした時にせめてコンクリートの打継ぎ部分に非加硫のゴムテープ等
を貼り付けて表面に耐水のものをコーティングしておけばほぼ確実に将来の漏水は防げるのにと思い
ます。
費用だって僅かなものなのに・・・と思います。
 今回は床と壁の切り付け部分からの漏水なのでそのコンクリートの打継ぎにひび割れが発生したも
のと推察できます。
切り付け部分のひび割れた部分にエポキシ樹脂を注入で充填してしまえば完璧に止水ができます。
乾燥している場合は簡単なのですが、今回は濡れているので少し手間を掛けてひび割れに沿って5㎜
の溝を切り込みその溝の中にネットを埋め込みます。
そしてフロッグを取り付けて水の中でも接着して硬化する水中硬化型エポキシ樹脂を低圧注入します
この工法は私は導入路工法としています。
もしも注入した樹脂がひび割れの中に入っていかなくても溝の中にはネットがありそれにエポキシ
樹脂が浸透していますから出口は完璧と言う訳です。
 話は変わりますが、知名度の高い観光ホテルの時にエレベーターの下に入って水を掻き出したら
それこそいろんなものが出てきてびっくりしました。
蒲鉾、箸、ネズミの死骸、使用済みのゴム製品(なっ、なんでこんな所にあるの?)メガネ、お金
等等・・・。
掃除の人が隙間に掃き捨てるのでしょかねっ。