低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

浄水処理場の水槽のひび割れ補修

打設後3カ月のコンクリートのひび割れから漏水

ひび割れにフロッグを取り付けて水中硬化型エポを注入

ひび割れが床スラブの所から天井付近の打ち継ぎ部までひび割れが発生しています

地下1階部分なので漏水は隣の貯水槽からのものです

普段は水圧がかかっているので止水工事は圧力との戦いですが、今回は新設の為に水を抜いてもらっていますので水圧はあまりありません

この場所は既に遊離石灰が結晶化して漏水の個所はすぐにわかりますが、他の個所で壁面が前面に濡れている場合はバーナーでコンクリートを乾かしながら探すとスグにひび割れが分ります

コンクリートの表面をバーナーで暖めるとひび割れの中の水は暖かい方へ出ようとしますからひび割れの乾いたところに細く水が沁みだしてきます

その場所にサンダーでフロッグの取り付け位置を切り込みそして急結セメント、もしくは速乾性のエポキシパテで取り付けとシールをします

注入する樹脂はエポキシ樹脂の低粘度型の水中硬化型をフロッグから注入します

フロッグは最大20キロ以上の圧力が出ますからひび割れから滲みでてくる水をフロッグで押し返します

翌日に撤去して付近から水が出てこないのを確認したら完了です

他からにじみ出てくるようなら同じことを何度も繰り返します

止水工事は宝くじのようなもので一発で止水出来れば予算以内で終われますが何度も繰り返すと赤字になります

もつとも赤字なら泣きついて予算を付けてもらいますけど・・・

 

昨年にもこの地区には何度か来ていますがこの東北の町は好きな街です

ホテルの前が駅なので深夜の電車の音は赤ちょうちんの世界に戻ります

ひび割れが発生したらまた来ますね