低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

住宅の擁壁のひび割れ

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戸建住宅の古い擁壁に大きなひび割れが発生していて・・何とかならないかとの相談・・・。

この擁壁は推定ですが40年ほど前に造られたものだと思います

その当時に地元の不動産屋さんが2軒の住宅を建売としたそうです。

今ではこの土地の造成は盛り土だったのか切土だったのかは不明です


この擁壁には鉄筋が入っていません

この程度の高さの擁壁では当時ではブロックでも問題はなかったのかと思います


長年この大きなひび割れを放置していたにもかかわらず錆汁が出ていないのはもともと鉄筋は存在しな

かったのです。


今回のひび割れ補修にかかる前に確認をしたことがあります


雨の日にこのひび割れから水が出ているのか否かを数回の雨の日に確認をしています


もしも雨の日に水が大量にひび割れから流れ出しているのなら当然ですがひび割れを塞いでしまう事に

は問題があります。

雨水等が出ているのなら目地を造り大きく欠損している場所に水抜きの穴が必要です

数回の雨の日に水の流失を確認をしたところ全く水は出てこないとの事なのでひび割れの中にエポキシ樹

脂を注入して完全にひび割れを塞ぎ固定することにしました。


ひび割れの幅は小さいところで1㎜で大きいところは8㎜もあります


したがって注入する樹脂は最初に低粘度型をフロッグそれぞれに100CCを注入して樹脂がなくなったら高

粘度型の樹脂を2~3度(20~40cc)強く注入しています。


硬い樹脂を強く押し入れると器具等を外した時に樹脂はより表面に近くなって納まります

ひび割れ幅が大きい時には必ずこの高粘度型かもしくは中粘度型(マヨネーズタイプ)の樹脂を強く押し入

れる事を勧めます。

樹脂がひび割れの幅に対して柔らか過ぎる場合は樹脂は決してひび割れの表面近くまでは上がってきませ

ん。

下の方へ流下してしまうのです

樹脂が沢山入ったと喜んでいてもせっかくの樹脂は殆ど下の方へ流れ出してしまうのです


プロならばひび割れの幅と樹脂の硬さには敏感に対応しましょう

年から年中同じやり方では目的が果たせない場合があります


今の寒い時期に注意すべきことは剥離シール材は2成分型が確実で安全です

カートリッジタイプでは未硬化になります


今回も都内なのですが、数日来よりの寒さでフロッグの下の部分のシール材が未硬化でした

フロッグの場合は台座を大きくしてありますから、多少の未硬化でもひび割れの幅が大きい時には抵抗が

小さいですから注入時にエポキシ樹脂が漏れることはありませんが


来週の北関東の仕事の時には2成分型のシール材を使用しようと思います


エポキシ樹脂は5℃前後程度でも冬用ならば翌日には硬化が始まっていて撤去にはほとんど差し支えはあ

りません

但し超低粘度タイプは2日以上は硬化しませんのでご注意を・・・



超低粘度型を使う場合は、帰り際に低粘度型を少し追加注入しておけば何とか翌日に撤去はできますよ



昨日は群馬県庁で仕事をしたのですが風が強くて車が横に飛ばされそうでしたよ・・・・


さすがは空っ風とかかぁ天下の・・・・今は女性は全国でも有数の美人県・・・・でっす。