低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

マンションの擁壁のひび割れ補修

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晴れた日が2日間以上続いた次の日に施工するという事で工事に掛っています

擁壁のコンクリートの打継部分のひび割れから地中の水が流れ出しています


放置しておくと内部の鉄筋も錆びてきて外観上も汚れてマンションの価値も下がってしまいます


施工方法はフロッグの導入路工法で施工します


漏水しているのでフロッグなどの取り付けは面倒でも急結セメントで取り付けとシールを行います

ひび割れた個所に5㎜×30㎜の溝を彫りフロッグの取り付けの為の穴を造ります

そして溝の中にパイプネットを伸ばして挿入します

このパイプネットに注入した樹脂が浸透してそして微細なひび割れの中に侵入していくのです


フロッグを取り付けた時にフロッグの中に水が侵入してきますがその水はフロッグのノズルを外して抜いて

もいいのですが、水が溜まっても構わず水中硬化型エポキシ樹脂を注入しても構いません

3枚目のフロッグの写真をよく見て下さい


下の方にあるのがエポキシ樹脂です

透明の上にある液体は地下水なのです


注入するとたとえフロッグのなかに水があってもエポキシ樹脂は水の下を通ってひび割れの中に侵入して

いくのです。


この原理は最近博多駅前の道路が陥没した時のその補修方法もこの原理と一緒なのです


水があってもその中に水より重い樹脂と泥の混合物を流し込むとその混合物は水よりも下の方に沈殿して

そして固まってしまうのです。


固まってから水だけを取り除けば樹脂と泥の塊が出てくるのです


翌日に樹脂が硬化してからフロッグを取り除くと樹脂がひび割れの中でしっかりと硬化しています


取り除いたフロッグの中はタンクの下に硬化したエポキシ樹脂でその上には水が取り残されています


この工法の大切な所はフロッグを取り付けた段階でどんなに小さなピンホールであっても見逃してしまう

と水が漏れてきます。


取り付けた後の養生の時にくれぐれも確認をすることが確実な施工をする上には必要な事です


この擁壁は10年も経過しているために全面に汚れています


施工した個所がやけに白いのは目立ちますよね


どうせなら全面の汚れを削り取り補強用の樹脂モルタルを塗布すると完璧なのですが