低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

壁面のひび割れから漏水したら

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写真はひび割れの所々から遊離石灰(エフロ)が地下水とともに室内へ漏水しています。

この様な場合の処理は通常の低圧注入工法と同じではありません。

通常の乾燥したひび割れの場合は、フロッグを壁面に取り付けて一般的なエポキシ樹脂を注入しますが、

漏水していて施工時にも表面が濡れている場合はこのような方法では駄目なのです。

表面が濡れている場合は殆どの接着剤は器具(フロッグ)をひび割れの上に取り付ける事ができません。

そしてひび割れの中も当然の事ですが濡れている筈ですから一般のエポキシ樹脂では硬化はするけど接着

はしません。

今回は染み出している程度なので表面を一時的に乾かして、そして超速乾性の仮止めシール材でフロッグ

を取り付けます。

水が流れ出してくる場合はフロッグを固定する為にひび割れの上に台座を取り付ける穴を浅く穿孔します

ひび割れの中に注入するエポキシ樹脂は水中硬化型の低粘度樹脂を注入します。

エポキシ樹脂は種類によっては水の中でも硬化して更に強固に接着する事ができます。

なかなか優れものの接着剤君なのです。

これでひび割れからは漏水はしないでしょう。

ひび割れが乾燥している場合は一般的な施工方法、そして水が染みている程度はバーナーで炙り乾燥させ

てから、更に水が溢れている場合は任せてくだぁさい・・・溝を切ってシールは急結セメントで・・。

低圧注入はその現場にあった方法を間違わないで施工して欲しいものです。


明日はカラオケレストランのステージの下に水か溜まってきているとか・・の話し