低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

マンションのダメ穴の注入の場合

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幅500㎜長さ1mの長方形のダメ穴の周りのひび割れに注入しています。

このダメ穴という名称は業界の人たちはなんの為のものかは理解していますが、一般の方は何のために天

井にそんな大きな穴があるのかは理解ができないと思います。

正式には資材搬入口と言うのが正しいと思います


長手の資材等を出し入れする穴というのが目的なのです


資材等の搬出入が終わったらその長方形の穴をコンクリート、もしくはモルタルで埋め戻してしまいます

躯体の打設したコンクリートと補修のために埋め戻したコンクリートの間に肌別れした隙間が今回の注入

の箇所です。


一般的にはこんなに天井裏に隠れてしまうような箇所の隙間などは補修の必要は無いはずなのですが、

時々注入の依頼があるのです。


今回はリビングの天井ですが、このダメ穴の場所は例えばエントランスであるとか廊下等にある場合があ

ります。

エントランスの場合はその隙間は床のタイル等の下になりますから、水を流すとその隙間を通って下の階

の部屋などに水が漏れてきます。


ダメ穴の場合は大体において水が漏れてくると言う事にならない限りそのような苦情には殆どなりません


今回も詳しくは解りませんが天井裏から水か染みてきたとかの理由だそうです

建物の強度への影響については、今回のように肌別れの隙間があったとしてもその事はなんの影響もあり

ません。


このような場所についての注入の注意点は

1,注入材は必ず超低粘度型のエポキシ樹脂を使用します

2,器具の取り付けは150㎜間隔以内とします。1m当たり6コ以上は取り付けます

3,火気は厳禁ですから撤去は面倒でもスクレパー等で根気良く手作業で行います

4,樹脂は出来る限り沢山の量を注入するほうか良い


当然のことですが室内ですからホルムアルデヒドの発生がある材料は使えません

エポキシ樹脂と仮止めシール材は F☆☆☆☆のものという確認が必要ですぞ



今回の工事は『グッド』を超えて更に『ベター』を通り越しそして『ベスト』・・・・でした。