低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

外壁タイルの補修にFRP

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

公立小学校の外壁タイルの落下防止の補修にFRPを全面に塗布しています

非常に珍しいと思います


FRPの屋上防水はかなり普及していますが、タイルの上に直接塗布してタイルの落下防止の補修をしてい

る建物は初めて見ました。


取引先からの依頼で調査をしたのですが非常に珍しいので大変に勉強となりました


今回はこのFRPをタイルから剥がし取り再度、浮いているタイルはピンニング工法(エポキシ樹脂)で補修

するそうです。



このFRPでの補修は10年ほど前に行ったそうです


写真の2枚目の白いものはFRPを剥がしている様子です


FRPはタイルに強固には接着していません・・・簡単にタイルから剥がれています

一番下の写真はタイルの上にFRPを塗布した様子です

白くなっているのはタイルからFRPが剥がれて空気等が入り込んでいるためにそうなっています


今回の再補修の理由ははっきりとは聞いていませんがFRP樹脂が割れだしていたようです


色々と考え方があり一概に否定することはしませんが・・なんだかなぁ・・・・。


この様に浮いた外壁タイル、モルタル等の落下防止の補修の方法は色々と考えられていますが、一時期は

ピンネット工法なるものが盛んに使われたことがあります。

この工法は浮いているタイル、モルタルの表面にポエステルのネットを貼りその上に樹脂モルタルを塗っ

てそして塗装して完了の方法です。

浮いているタイル等をまとめて保護するという方法です


この工法の問題点は浮いている下地に直接に重い樹脂モルタルを塗り付けるという方法です。


素人が考えてもその浮いている隙間に雨水が入り込んだらとかその水が凍って膨張したらなどとても危険

な気がします。


案の定、この工法の何件かは施工後にモルタルが落下してそして訴訟までいったという話を聞きます。

そういえば最近はこの工法を殆ど聞きませんが・・やっと気が付いたのでしょうか。


そもそも接着が良くない磁器タイルに接着剤を塗ってなんとかしようという事に無理があると思います

タイルが落ちそうなら剥がして新しくタイルを貼りかえれば問題は無いと思うのですが・・・

タイルの在庫が無いとか、施工期間が無いとか、経済的だとかで色々な危険な方法が普及してくるのだと

思います。


最近では透明の樹脂を浮いているタイルの上に塗布して補修するという方法が性懲りもなく使用され始め

ています。


10年、20年後も剥がれないで黄変しないのでしょうか・・・・・。


私は疑問に思います。

20年,30年の実績があり、磁器タイルの風合いもそのまま残しているのなら理解できますが、そんな実績

なんて無いのでしょうから・・・・。


採用する人も、売る人も、施工する人も勇気がありますよね・・。


私なら多少は意匠を犠牲にしても新しく貼り替えますね