写真は建築中にひび割れが入り漏水している状況です。
上の写真は内側で下の写真は外側になります。
注入は外側から行います。
このひび割れの原因はコンクリートのコールドジョイントがそうです。
打ち継いだコンクリートにジャンカがありその部分に肌別れをおこしています。
仕上げは磁器タイルなのですが将来のひび割れを考慮してエポキシ樹脂を低圧で注入します。
フロッグは相変わらず高性能を発揮します。
巣穴の部分には比較的硬いマヨネーズ状を追加注入をしています。
低圧樹脂注入工法をあまり知らない建設会社の場合は
『どうせ外部はタイルを貼るのだから何か防水材を塗っておけば・・』
と言う事になり注入は行わないのです。
コンクリートが肌別れしたままでタイルを貼ってしまえば将来は殆どの場合はタイルが割れるかもしくはタイルが浮いてしまいます。
今回の建設会社は大手ですからこんな場合は殆ど注入工法を採用します。
話は変わりますが、タイトルに書いてある低圧協議会とは低圧注入器具を造っているメーカーの集まりなのですが、既得権益を得ようと考えているのか加入しているのは全てのメーカーでは有りません。
他の業種の組合なり工業会などは原則としては関係企業全社が参加するようなシステムですがこの協議会はそうではなく特定のメーカーの集まりです。
この協議会のホームページを見てもらうとその体質がよく解りますが、後発のメーカーの中傷を平気で書いているのです。
最近低圧注入器具を造って販売を始めた大手のア○カ工業(愛知県本社)について協議会のメーカーの製品と酷似しているからけしからんとか、法に触れなければいいのかとか、企業体質を疑うとか・・・・。
日本は自由の国です。
どんな商品でも自由に造って販売は出来ます。
問題の製品は確かにもう少し考えればと思いますが、それはそれで個々の会社の考え方なので仕方の無い事です。
問題は業界を代表する集まりの協議会が会員でない会社を中傷するのは常識では考えられない事です。
このような事はそれこそこの協議会の品格の低さを露呈しています。
そんな暇があったら低圧注入工法の信頼性を向上させるような啓蒙運動をしたらどうなのでしょう。
世の中には常識が無い人が居るんですよね。
だから面白いのかな。