木造住宅の柱に大きなひび割れが発生しているという事でひび割れの中に低圧注入工法でエポキシ樹脂を注入しています
かなり前に木質の集成材で造られた高校の体育館の梁部のひび割れに注入した経験はありますがこのような住宅の柱に注入したのは初めての経験です
柱のひび割れで分かったことは表面のひび割れの幅と反対側のひび割れとのその幅は全く違うという事です
つまり表面は大きくひび割れていても必ずしもその隙間は貫通しているという事ではないという事です
コンクリートならこのように大きなひび割れならば必ず裏側まで貫通しているはずなのですが木質の柱の場合は途中でひび割れが終わっているところもあるという事なのです
木材の表面強度は5㎏/cm2程度ですが今回注入したエポキシ樹脂の引張強度は70㎏/cm2
ですから確かに強度はひび割れる前に戻せますが・・・・
今回の仕事は大変に勉強になりました
柱は多少は汚れましたが気になっていた強度は確かに元通りになっていますのでご安心してくださいませ
なかた工房 の記念すべき仕事でした