関東の庁舎ですが古いこの庁舎を未来に残そうと大規模な改修工事を行っています
コンクリートのひび割れは短期的には直ちには建物に影響はしませんが長期的にはコンクリートの中性化など色々な問題が発生します
このひび割れにフロッグがふんだんに使われています
今回の施工はフロッグの開発時から色々とアドバイスをしてもらっていた工事店さんが請けていますから施工についてはまつたく心配はありません
日本では数少ない低圧注入工事を生業としている専門工事店さんです
このような歴史のある建物の改修には注入施工による汚れ防止が一番大切なことですが、写真のように樹脂の漏れは殆どありません
日本には低圧注入工事を生業にしている施工店は殆ど存在しません
細かく調べたわけではありませんが国家資格の注入技能士が過去から既に1万人を超していますがその注入工事を生業とする施工店は全国から見ても10店あるかないかの数です
何故生業とする工事がそんなに少ないのでしょう
例えば左官工事は左官屋さん、防水工事は防水屋さんというようにその工事があれば建設会社はそれぞれの専門店に施工を依頼します
ひび割れ工事の場合は必ずしも専門の注入工事屋さんを探して施工を依頼するのではなく結果が見えない仕事だから誰でもいいという事と注入工事を生業とする施工店を知らないなどの理由で殆ど経験のない近くの色々な職種の職人さんに依頼するのです
それでも工事は終わるのですから毎回同じことを繰り返しています
注入施工を生業としたいと思っても発注する方が深く考えてくれないためになかなか仕事が回ってこなくて結果専門家が育たないのです
左官の仕事は仕上がりはどうでもいいよと素人にやらせても、お金を普通にもらえるならわざわざ高くお金を出してまで専門の職人さんに依頼しないのと同じこと
なやましい事なのです
フロッグという低圧注入器具に色々な機能を持たせても素人では使いこなせないという事にもなります
スーパーに買い物に行くのにレースで使う高性能の車で奥さんが行くのと同じ事
生業とする職人さんが増えてひび割れ補修は確実なものと言われるようになるのはいつの事になるのでしょう
久しぶりの更新です