低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ひび割れは建物の強度に影響しないの?

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

ひび割れた箇所から鉄筋コンクリートの構造物が崩壊したと言う明らかな事例は殆ど聞いたことがないの

で表題のような疑問が起こるのです。


無筋構造の堰堤などは大きな土石流によって、ひび割れていた半分から崩壊していると言うような話は聞

いたことがあります。


今回の大地震のように津波を伴う大きな力ではそのような現象など判るはずはありませんが、防潮堤が崩

壊して転がっているのを見ると、もしも鉄筋が入っていてその部分がひび割れていたらたらどうなってい

ただろうと思います。


強大な力にはもしも仮に錆びない鉄筋が入ったとしてもなんの意味もなかったのでしょうか。


今回の地震については想像を超える津波のエネルギーですから、どんなに知恵を絞っていても何んの意味

もないのかも知れません。



写真は梁にかなりの幅で多数のひび割れが発生している建物です

(一番下の写真は文中の内容とは直接には関係はありません)


建物の力が集中する梁、柱のひび割れはその崩壊のきっかけになるのではないかとエポキシ樹脂でひび割

れた部分を注入してひび割れた箇所を固定をしています。


微細な貫通しないひび割れは問題がないとしても、貫通しているひび割れの場合はその部分に必要以上

の荷重もしくは応力が掛かっているのは間違いのないことです。


ひび割れが裏側まで貫通していると言う事は、その箇所は極端に言えば鉄筋だけで荷重を支えていると言

う事になります。


それでもひび割れ程度では建物の強度には殆ど影響しないなどと言われても私は信じがたいと思います


ひび割れを気にしている施主にとって、ひび割れても建物の強度には関係ないと言われてもそのまま放置

するにはとても勇気がいると思います。


いつも思うのですが、事故は予想を超えるから起こるのであつて、予想の範囲内の場合は必ず予防はして

いる筈で事故は起こりません。

ひび割れてから既に10年も経過していてなんともなかったではないですかと言われても、安心な気持ちに

はなりません。


足場から転落する事故も、まさかこんな所の足場板を留めていなかったとは・・考えられない・・とか。


そうなのです、私が、一昨年前に二階の留めていない足場板に片足を乗せて見事に落ちたのです。

一回転して背中から着地したのです。

近くの職人さん達が動かすなと言っていましたので私が仰向けになったまま 『どうして・・?』と言っ

て何にもなくて起き上がった事があったのです。(心配している時に冗談を言ってすみませんでした)


猫の一寸返りを超えたのです・・・。



『ひび割れを大げさに考えるなよ・ひび割れが原因で崩壊した建物なんて聞いたことがないし』

『そうなんですが、ひび割れが原因では無いという証明も出来ないのですよ』


疑わしいなら、後悔しないように経済的に許せる範囲でフロッグで注入をしましょうよ・・・。


『なんだ・・営業かい』

『・・・・・』