低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

基礎打設10年目のひび割れ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

築後10年目の住宅です

この時期に造ったとしては珍しいのですがこの建物はベタ基礎ではありません

そして通風孔もあります


建築したのは大手の住宅会社なのですが、このような昔風な基礎が色々とメリットがあるとの判断だと思

います。


このような構造の基礎は床下には常に空気が流れていますから施工日が雨天でも決して酸欠になることも

なく安心して床下で施工ができます


雨天なのにあまり服に土が付着しないのは床暖房のせいで土が乾燥しているせいでしょうか


ひび割れは15箇所ありましたが表まで貫通しているひび割れは10箇所程度です


表側に樹脂が漏れて染みができる事を事前に理解してもらっていますから樹脂が表側のひび割れから漏れ

てくるまで注入しています。


ひび割れの中にどれだけの量の樹脂を注入すればいいのかを予め計算してその量を入れたら30分ほど待っ

て表側に漏れてなければ再度更に注入します


その樹脂の計算方法は次のようにします

基礎の幅×ひび割れ幅×長さ=最低必要量となります


この住宅の場合は幅が200㎜でひび割れ幅は平均で0.2~0.3㎜です

長さは土までとして500㎜程度

200×0.3×500=30cc×1.1=33gとなります (1.1は樹脂の比重)


実際はひび割れの断面は凹凸がありますから40g程度とみれば間違いはありません


フロッグの場合は一度の注入で18cc~20ccですからひび割れに2コ取り付けた場合は一度の注入で殆ど表

に漏れてくると考えて間違いはありません


但し土台の下にも漏れてきますから下の方から余分に注入すれば表側にも漏れてきます


この仕事の大切なことは施主に対して丁寧に説明をしてそして我々施工する方もひび割れに対しての悩み

を理解し共有することが必要なのです


そしてひび割れが未貫通だと思っても器具を取り付けて取りあえず注入してみることも大切


ひび割れているものは全て見逃さないとする事です

ひび割れの幅が問題ではなくひび割れが貫通しているか否かが大切なことです


今回も0.1㎜程度の幅でも表側に貫通していたものね・・・・・


貫通していれば湿気は鉄筋に到達します