低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

擁壁のひび割れの場合

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引渡し直前のマンションの擁壁に発生したひび割れ補修の様子です

このマンションは既に完売したそうです


このように建物の構造にも全く関係の無い殆ど目立たない微細なひび割れでも決して許さないという会社

の姿勢には大変に頼もしく嬉しいと思います。


殆どの場合はセメントに混和材を入れたものをひび割れた部分に薄く摺り込むだけで殆ど解らなくなりま

すから、そのような方法で済ませるのですが・・。


自分が買うマンションだとしたらこのような事も許せないという気持ちがあったのではないかと、推察

します。

その姿勢は大切にしていただきたいと思います。



売れ行きがよいのは消費税前の駆け込みで購入するのでしょうか、東京では建築途中で既に完売したとか

の話しを良く聞きます。


売れ行きが良いのは何よりです。


今回のひび割れ注入については2日間で完了したいとの事なので、仮止めシール材は速乾性の仮止めシー

ル材を使用しています。

道路の傍なので通行人の方に触れられるようなことがあると、色々と問題が起こりそうなので出来る事な

ら一日で引き渡したいのですが、注入材のエポキシ樹脂の場合はどんなに急いでも当日には硬化はしませ

ん。

樹脂がゲル化したときに器具等はなんとか外せるのですが、シール材を丁寧にコンクリートを傷を付けな

いで撤去するならバーナーで表面を暖めなければ綺麗にはとれません。

ゲル化の時に樹脂に炎が直接当たると多少燃えますからコンクリート面に黒く煤が付着します


やはり翌日に撤去する方が全てに上手く行きます・・・無理はやめましょう。


と言う事で翌日に撤去して終わりなのですが・・・。


撤去は他の業種の方が責任を持って施工するそうですので、我々は注入したら仕事は終わりです


コンクリート面には一滴たりともエポキシ樹脂は漏らしていません

ここまではいい仕事でした・・・。


エポキシ樹脂はコンクリートに対しては浸透性が良いので、コンクリート表面に樹脂を漏らしてしまうと

黒く染みになって汚れてしまいます。


そうなのです、シンナーで拭き取っても黒い染みは取れません

サンダーでコンクリートの表面を削り取るしかその方法はないのです


コンクリート素面が仕上がりの場合は絶対に樹脂で汚しては駄目なのです



そもそも注入工事は汚れて当然と言うような土木業界の常識は建築業界では通りませんぞよ。



丁寧な綺麗な仕事は結果に必ず影響します・・・・綺麗な仕事に心がけましょう。