僅か2m程のひび割れからの漏水ですが、低圧注入工法による止水工事はセットから撤去までに3日間もか
かります。
施工する方も依頼する方もなんとか1日で出来ないものかと色々な工法を試したりしますが、確実で補強
(元通りの強度に)できるのはやはり3日間はかかります。
但し1日の施工時間は僅か2時間程度なのです。
短縮するための注入の材料は色々とあるのですが、それぞれに色々と問題があって確実な仕事をと思えば
どうしても3日間は必要なのです。
今回の現場は東京メトロの通路の排水路のひび割れなのですが、止水工事には3日間の予定で施工してい
ます。
ひび割れた箇所のウレタン防水材が剝がれてしまっています
ウレタン塗布防水などは背面からの漏水にはまったくの無防備なので塗布したすぐから剝がれてしまった
のだと思います。
ひび割れの箇所は既に水が溜まっていますのでフロッグの取り付けは普段なら急結セメントで行うのです
が、今回は試験的に水中硬化型エポキシパテで仮止めとシールを行っています。
この水中硬化型パテは主剤と硬化剤を混ぜると数分で硬化する製品もあるのですが、今回は硬化に3時間
以上もかかる製品を使っています。
これは○○○社の製品ですが、技術的にはあまり好きではないメーカーなのですが身近に有ったためにと
りあえずと言う事で使っています。
メーカーには色々と特徴があつて小規模でも技術が優れていて常に配慮している会社、そして規模は大き
くてもメーカーなのに独自で革新的な考えの無い会社・・・他の会社で売れている製品だから似たものを
真似て造り広い販売網を力に売るような会社等等・・。
今回の製品はただ単に水中の中でも接着して硬化するという特には特徴の無い製品だと思います
このタイプの水中硬化型パテでは水か染みている程度の漏水にしか対応はできません。
硬化が早いものだと、もつと水圧があつても漏水している場所を手で押さえている間に硬化しますから確
実に止水ができるのですが。
今回使用するパテは硬化までに3時間も掛かりますからそのような箇所には使えません。
今回使用のパテは非常に硬いものですからその硬さで押さえて止水しようというもののようです。
僅かの水圧ならそれでも止水はできるのかなという程度のもの。
余計なことですが、この製品を造った技術者はどのような目的でこの製品を造ったのでしょうか
使う側の我々からするとその目的がはっきりとは解りません。
この目的が整然としない・・・はっきりとしない技術がこの会社の特徴なのでしょうか
初めて水中硬化型パテを使う人ならこんなものかと違和感はないのでしょうが、即硬化型のパテを使った
ことがある人はこのような中途半端な材料に違和感を感じると思います。
このよえな製品は止水という目的のために開発されたのですからすぐに硬化しないのならその目的はなか
なか達することは出来ないのではと思うのです。
製品化する時に、当該技術者はなにを考えていたのでしょうか・・・知りたいですね
このような不満は、使用者責任なのでしょうね・・・・。
今回は漏水がしみる程度なのでなんとかなります。
地下から外に出ると暖かい春を通り越して初夏のようでした
いい季節になります・・仲間達と花の下でイッパイいきますか・・・・。