低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

エレベーターピットの止水

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今週はメトロ駅の新設エレベーターのピットから地下水が漏れ出しているとの連絡で止水工事をしていま

す。

止水工事を経験した方なら理解できると思いますが、漏水している箇所が確実に確認できている場合はな

んて事はありませんが、何箇所もあるようで・・・とかの漏水は殆ど一度の止水では解決しません


特に今回は漏水ではなく結露の水では・・という疑問もあり結局は3回も再施工となりました


一般的に地下ピット等の漏水は切り付け部分(コンクリートの継ぎ部分)もしくはスラブのジャンカ(巣)か

らが殆どですが、このような場合は濡れている箇所の水を綺麗に拭き取ってそしてバーナーでその付近を

乾かすとその部分に漏水しているのなら乾いた箇所からすぐに水か浸みて来ます。


そうなのですもしも漏水している箇所ならこの方法で探すと場所も水の量などもすぐにわかります

火気が使えない場所なら水を拭き取ったらすぐに急結セメントの粉を付近に振り掛けるのです

漏れている箇所なら白いセメントの粉が直ちに黒く水で浸みてきます。

急結セメントの粒子は普通のセメントよりも数倍に小さいためにこのような事が可能なのです


今回のエレベーターピットの場合はそのように濡れていく箇所が無いのです

急結セメントの粉を振りかけても1時間経っても浸みてこないのです


なのに3日間も経つと床に1000cc程の水か溜まるのです


経験からすれば私は結露水だと思うのですが・・・・地下水の漏水であれば3日間もあれば足が浸かるほ

ど以上に溜まると思うのです。

地下水の水位は遥かに上なのですから。

今週の外気温度と地下の壁面の温度差が経験が無いほど大きいために結露水も多いのではと思うのですが

特にピツト内は腰当たりまでは防水処理をしていますからその分だけは結露は多くなります

コンクリートの粗面は吸水性がありますからある程度の結露は防ぐ事ができますが、例えば金属などは

まったく吸水効果はありませんから結露水はより多くなります。


いずれにしても疑わしい箇所は全て処理をしましたから・・・僅かに溜まる程度の水なら送風機などで

長時間も乾燥させてみたらよく解ると思います


このエレベーターは駅のホームから直接改札口まで行ける・・・ほら、高齢者でもないのにあなたが利用

しているあのエレベーターですよ・・・。


運動不足がちなあなたは階段を2段ずつ飛び越えて一気に改札口へと行くべきですぞよ・・。