低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

地下室二重壁からの漏水

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こんなに長い間更新しなかったのは開設以来初めてでした

特に忙しいなどの理由はありませんが、九州に行ったり北海道へ行ったりと貧乏暇なし・・・という事

でした。

美味しいものを食べた事だけは良かったかと・・・。


さて、偶然にも当店のすぐ近くのビルの止水工事の依頼があって施工を完了したのですが、こんな方法も

あるのだと報告します。


参考にして頂ければと思います


地下室の漏水なのですが、二重壁の基礎部分の下から床面に漏水しているのです。



この地下室はテナントさんなのですが・・・なんの商売なのかわかりません。


こんなことに詮索は無用なのですが今の我々には縁のない店なのかとも思います


部屋には椅子、テーブルなどは少なく真中は踊りができるほどなんにもない広いスペースのフロアー


昔にあったマハラジャ・・・・のようなものだろうか・・


地下室にある二重壁の目的は地下水が壁から漏れてきた場合の対処の方法のためだと思いますが、その対

処する筈の二重壁の基礎部分から地下水が侵入してきているのです。



よくよく観察すると二重壁の基礎部分はブロックで造られているのです

今は絶対に無いはずなのですが、築後30年も経っていますからその当時はこんな事も平気だったのでしょ

うね。

ブロックが劣化して割れているのです

割れているだけなら良いのですが肝心の壁と壁の間の側溝の中に排水の穴が見当たらないのです


こんな場合に止水する方法は大掛かりには二重壁を取り払って再度作り直すことですが、費用をかけない

でしかも店も休業しないでとなると今回我々が行った方法しかありません。


割れているブロックと漏水している箇所も含めてすべてを急結セメント(止水セメント)で塞いでしまいま

す。

こんなことだけで漏水は止まる筈はありませんので、今回の方法ですが壁のすぐ側にアルミアングルのL

型を設置するのです。


アングルはL型ですから床との接着は十分に取れます。

床との接着は可とう性エポキシ樹脂で確実に水が漏れないようにします

そして数か所を床に穿孔して階下の湧水ピットに侵入してきた水を落とします

つまり二重壁の機能をこのアルミアングルで行うというものです


この方法は今回のように床を上げているような場合にはこの部分は隠れていますから良いのですが部屋の

中の場合にはこの部分が見えないように更に造作が必要ですね。


今回の方法は漏水が室内へ流れ出すという苦情を、なんとか簡単な方法で無くそうという事でしたから

まずまず合格とは思いますが・・・。



来月早々はテナントビルの12階の壁面からの漏水補修工事なのです・・・。