今月は北関東の公営住宅の現場に入っています
都内で工事の依頼があると直ちに帰ってから工事を済ませます。
そしてまた早朝からこの住宅に向かいます
ひび割れた個所、爆裂した欠損の箇所、そして浮いている箇所の3つを調査をして直ちに図面に落としま
す。
翌日には役所の担当の方が現場に来て打ち合わせをしてそして直ちに施工に取り掛かります。
全部で10棟ありますから団地は足場のシートで包まれてまるで全域が治療中という状態です
当店はそのうちの4棟を受注しています
施工方法については全国の市町村がそうですが、国土交通省の共通仕様書にそってその方法は決まってい
ます。
元請けの建設会社よりも普段から公営の住宅を手掛けている施工業者の方がその手順などはより詳しいと
いうような事になります。
例えば低圧注入工法の場合に、仕様書ではその器具の取り付け間隔は300㎜となっていますが場所によっ
てはその間隔が200㎜になる場合があります。
今回もその点に質問がありましたが、幸いなことに私自身がこの共通仕様書の元となった建設省時代の
官民共同研究に会社として参加していたためにその様なことについては詳しく説明することができまし
た。
役に立てて嬉しいのと随分昔のことで懐かしいとも・・・齢をとったなぁ・・とも複雑な気持ち
今回は施工する箇所のマーキングについて報告します
民間のマンションなどの場合にひび割れをマーキングする時には後で塗装をするとしても下地をできるだ
け汚さないようにします。
例えばテープを貼るとか、すぐに取れるチョークなどでマーキングします
都内でもそうなんですが公営住宅の場合は何故かスプレーの塗料でマーキングをするのです
私はとてもこのやり方には抵抗があります
下地の処理が終わってからこのマーキングはそのままにして仕上げの塗装をするのですが、将来におい
この部分に染みが出たり接着不良で剥がれたりしないのでしょうか。
今回もチョークでマーキングを提案したのですが、この後に高圧洗浄をするとかでマーキングが消えてし
まうのでという事でスプレーペンキでマーキングとなっています。
まあ・仕上げ材がこの原因のために剥がれるとしても10~20年先のことだし いいかぁ・・。
そのころには私は墓におとなしく寝ていないで風に乗って彷徨っているかも・・ね
次回はアルミ手すりの止水についてです