低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

国道に架かる橋のひび割れ

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週末は新しい橋のひび割れ注入補修です

今回の場合は朝の朝礼も7:50分に始まるとかで東京を出たのは早朝というよりも深夜の4:30分です

そうなのです、長野と群馬の県境に近いところの自然が多いところなのです


ひび割れ幅は0.3㎜程度なのですがコンクリート厚さは200㎜から500㎜もあります

下側から注入して道路面まで樹脂を溢れても構わないという事なのでエポキシ樹脂の超低粘度型タイプを

何度もフロッグに注ぎ足して道路側を確認します


このような場合には我々はひび割れた隙間の容積を計算して樹脂の必要推定量を算出します


例えば今回の場合にはコンクリート厚が一定ではないのでその平均を出します


ひび割れ幅を0.3㎜とし、コンクリート厚さを300㎜を平均とするとその推定必要量は0.3㎜×300㎜×ひび

割れの長さ=推定必要量とします


今回の場合は90cc/mとなります。

エポキシ樹脂の比重は1.15ですから 90cc×1.15=103gとなります


つまりひび割れ幅が0,3㎜幅でコンクリートの厚さが300㎜の場合はその隙間に必要とする樹脂の量は1m当

たり103gが最低必要量となります。


実際はこの計算値よりも2倍ほどの注入量が上側に溢れる量となります


そうなのです・・ひび割れの面は凹凸がありひび割れた面の表面積は倍以上となるのです


1m当たり103g必要ならフロッグは1mにつき4コを取り付けますから103g÷4コ=25gがフロッグ1コ当たり

の必要量となります。


フロッグの場合に器具に表示しているmaxラインまでを注入すると20cc/23gですから一度目の注入した樹

脂が無くなり再度樹脂を注ぎ足したらほぼひび割れの隙間には満杯に近いと判断しても間違いはありませ



今回は下側から上に樹脂を上げていきますから樹脂の流下で樹脂がどこかえ逃げるという事はありません

ので硬さの違う樹脂を注入する必要はありません。


今回の樹脂の注入の回数はフロッグの中の樹脂の減り具合もありましたが、多いところでは4回以上も注

入をしています。


樹脂は一時間以上も経過してから道路側へ多く溢れ出してきました


これで・・満足です。