先週は博物館の改修工事でした。
事前に打ち合わせがあったのですが壁面のひび割れについては徹底して注入して欲しいとの事でした
ひび割れ幅がたとえ0.08㎜程度であっても見えるひび割れには必ず注入して欲しいとの事なのです
博物館の内部に漏水とか温度差の結露は絶対にあってはならないそうです
確かに・・古い価値のあるものに湿気は禁物ですからね
この建物の外壁はコンクリートの打放し仕上げなので注入時に発生する汚れについて事前に相談したとこ
ろ、施工跡が残っても良いとの話なので、外気温度も低い事もあって仮止めシールは2成分型のウレタン
を使用してブリード防止の汚染防止剤も使用しなかったのですが・・・・。
施工中に設計事務所から汚れは困る・・・・・とか
こちらはてっきり注入後に仕上げ材を塗布するのかと思っていたら打ち放しのままだとか・・・???
施工跡を残したまま引き渡せませんょ・・・・こんなに黒くなっているのに
こんな時には経験が助けてくれるのです
このような場合には2つの解決の方法があります
要はシール材に含まれる油脂分(BOD等)がコンクリート表面に移行して黒くシミが出ている訳ですから
化学的に浮き出させるか、もしくは物理的に表面を削り取るしかありません
翌日にリムーバー(塗料剥離剤)を用意してシミの上に塗ってしばらくして拭き取ると・・・お見事です
殆ど目立たなくなります。
しかぁし・・元請けの組の方から「サンダーがけ」で殆ど解らなくなるのでこちらでやる・・との事
なるほど殆ど目立たなくなります・・・よかったぁです
これからは事前に汚すなよ・・と言って下さいね・・いくらでも対策はあるのですから
今週は暖かいですが先週は現場には施工中に雪が降っていてエポキシ樹脂の硬化も2日間はかか
りました。
寒い時は施工日数を2日間ほど余分に見ていた方が良いですね
現場で困ったときも考えれば、探せば、なんとか方法はあるものです
こんな風な苦労は施工屋さんしか理解できないでしょうね・・どんな時も泣きをいれるなって・・話し