低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

ダム関連道路の橋梁のひび割れ

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道路に掛かる橋のひび割れ補修ですが、コンクリートの厚さは端の方は300㎜で真ん中付近は500㎜もあり

ます。


今回は道路の下側のひび割れ部分から注入しています

ひび割れは貫通しているのですから道路側の上から注入しても問題は無いのですが理想的には今回のよう

に下側からの注入がベストです。


下側から注入するメリットは柔らかい樹脂を隙間なく注入できるという事と、樹脂が溢れても樹脂は道路

上に溢れるという事になるので周辺を汚さないという利点があります。


樹脂が柔らかいものが使えるという事は、ひび割れの微細な隙間まで圧力が掛かったままで樹脂が浸透し

てくれるという確実性が使えるという事です。

上側から注入の場合も、最初は柔らかい樹脂から注入しますのでさほどその効果に差はありませんが、こ

の場合には必ず硬い樹脂を注ぎ足す必要があります。

注入した樹脂が下方向に流下しないためにはこの硬い樹脂の注ぎ足しが不可欠なのです


下からの場合は柔らかい樹脂の注ぎ足しでも樹脂がどこかに逃げるという事はありませんので安心して

余分に注入ができるのです。


フロッグは色々な硬さの樹脂を簡単に注ぎ足しができるという機能を持っていますからこのようなことを

簡単にできるのだという事です。


樹脂を簡単に注ぎ足しができないような注射器タイプのものなら、下から注入する場合にも樹脂の注ぎ足

しは器具を一旦取り外して、そして器具に樹脂を入れてから再度台座に取り付けるそうですが、器具を外

した途端に注入した樹脂が下に流れ出してくるのはどう処理をしているのでしょうか。


天井から落ちてくる樹脂もものともせずに顔に掛かろうが再度器具を取り付ける・・と言うのでしょうか



今年もあとわずかの日数になりました


早いですね・・・異常気象とともに地球も早く回り出したのではないかと疑いたくなります・・ね


今年は工事に多く出ていたせいか低圧注入工法の正しい施工方法などとの啓蒙には殆ど時間を使えません

でした。


来年は啓蒙の方法を考えたいと思います


結果が見えない工事は『基礎の杭打ち』と天井に穿孔して取り付ける『アンカーボルトの設置』そして

『ひび割れ注入工事』の3つです。


基礎の杭打ちも天井崩落のアンカーボルトも世間にその不確実性が解ってしまったので、今後はなんとか

対策ができると思いますが、ひび割れ注入の低圧注入工法はこのままで良いのでしょうか・・


いつか、ひび割れが原因で大きな事故が起こらない限りこの業種の問題点は解決へと進まないのでしょう

か・・・。


その時に初めて世間はこの工法を生業とする専門工事店がいないという事を知ってびっくりするのでしょ

うか。



その時まで私は生きているのかなぁ・・・・墓場の中からも墓石がひび割れていると啓蒙するのだ