低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

マンションの隔壁のひび割れの場合

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

マンションの隔壁のひび割れ補修については何度か報告をしています

施工する我々から見れば毎度の事なので特に特別な事とは思いませんがマンションを購入した施主からす

れば経験のない事なのでこんな場所にひび割れが発生して大丈夫なのかととても不安になると思います


昔に建てたマンションならば隔壁にはプラスターボートがコンクリートの躯体に貼り付けてあってこのよ

うなひび割れは発見できなかったのですが、今の建物の場合は躯体に直接クロスを貼るために躯体にひび

割れが発生するとその部分はミミズが這ったようにクロスが膨れてきます。


ひび割れが発生するとすぐに発見できるという事になります


何故、躯体のコンクリートに直接クロスを貼るようになつたのかと言えばそれは決してボードを貼る手間

とか材料費の簡素化というだけではありません。


変更になった大きな理由は隣の音が漏れにくいという事です

ボードを貼って壁を2重にするよりもコンクリートに直接クロスを貼る方が隣の音が少なくなるのはどう

して・・・となりますが


ボードを貼り付けるという方法は我々は太鼓張りなどと言いますが、ボードとコンクリートとの間に空間

ができるために隣の音がその空間に反響してしまうのです。

折角手間をかけて二重に壁を造っても肝心の隣の音が伝わりやすいのでは意味がありませんよね

そしてボードを貼ることによって部屋が狭くなるという欠点もあります

そんなことから今はコンクリートに直接クロスを貼っているのです


そのかわりひび割れが発生すると直ちにクロスが膨れてきてひび割れを発見できます


このクロスが膨れるのは何故かと言えば、ひび割れてコンクリートの壁が貫通してしまうとコンクリート

の中に含まれる湿気が暖かい方へ流れようとしてクロスを膨らませるのです。

この現象はコンクリートが比較的新しいいわゆる若年コンクリートに顕著に表れるというものです


なんて書いていますが、この事は私の経験からの理屈で決してどこかにある研究されている文献などから

引きだしたものではありません。


ほかに原因が見当たりませんのでそれでいいのではないかと私は思っています


写真の一番下の写真は注入が終わってフロッグと仮止めシール材を撤去した後の状態です


ひび割れの状態が樹脂の染みでよく解ると思います


このように染みが出るようにするには超低粘度型の樹脂を注入した後に硬めの樹脂を注ぎ足すとひび割れ

の表面に現れてきます。

但し外壁の場合は仕上げ材等が塗られていてこのような染みは殆ど現れません

内装の場合はクロスの下地調整のために薄く樹脂モルタルを塗っているせいもあってこのように樹脂を注

ぎ足して圧力を掛けると染みてきます。


こんな風な仕上がりになるとひび割れの隙間に樹脂が入っているとはっきりと解りますからお互いに安心

できると思うのです。



それはそうと東京オリンピックは色々と嫌な事ばかりですが、ここにきて2億円近くも裏金を渡したとい

う事が本当なら中止して欲しいですね。

そもそもなぜ東京なのかと言えば交通とか施設などが揃っているからお金がかからないという事だった筈

です。

お金をかけるくらいなら震災にあつた東北地方で開催するのが当たり前田のランチクラッカーだべ


ふっ、古い・・・・。