低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

原子力研究所のひび割れ注入の場合

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原子力研究所では放射線を出して色々と研究している施設です

建物の壁にひび割れが入るとその発生した放射能はそのひび割れから隣の部屋へ漏れ出してしまいます

原子力発電所でもそうですがこのような施設の壁の厚さは1m以上もあります

このようにひび割れに奥行きがある場合は押圧は低圧(1~4㎏)から中圧(5~20㎏)が必要となります

そして樹脂は必ず超低粘度型の樹脂が必要となります

樹脂が硬くなるほど押し圧は強くしなければひび割れの中に樹脂は侵入していきません

写真の天井の場合はコンクリート厚さは1.2~1.5mですが注入する樹脂は超低粘度型を限界まで注入して

います

天井面のひび割れに注入する場合は樹脂の注ぎ足しも超低粘度型の樹脂で問題はありません

ひび割れ幅に対して樹脂の硬さの適合は流下によって樹脂が流れ出すという心配もありませんから、超低

粘度型の樹脂だけで良いのです


残念ですが階上の部屋は確認はできませんが押し圧が20㎏程度になっても樹脂が動かなくなった時に終了

としています。

推定ですが樹脂は下から1mぐらいまでは侵入してい居ると注入した樹脂の量で判断しています



作業もガィガー計数器をつけての工事ですが、もしも帰るときにその数値が0以外の数値ならそれは大変

な事でその日に通った所を探して大騒ぎになるそうです。

幸いな事に期間中は0でした。