低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧樹脂注入器具の比較です

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今回は同業他社の低圧注入器具の比較をしてみます。
低圧樹脂注入器具の目的は微細なひび割れから大きなひび割れの中に樹脂を確実に充填できるものです。
基本的な目的はそうなんですが、例えばコーナーの部分にひび割れがあった場合にはその部位に対応できる器具と出来ないもの、また、継ぎ足しが出来ない製品とかコンプレッサーを使った大掛りなものなど、目的は同じでも色々とあります。

使い捨てのものと清掃をしてから再度使えるというPRをしているメーカーのもの。
そして実際の現場ではとてもそんなに手間をかけては施工ができないのに理屈では出来るといっているメーカーのもの。
この器具の業界ほどある意味ではいい加減なメーカーが揃っている業界は少ないと思います。

例えば自転車に例をとるとこの自転車は疲れませんというメーカーがあるとします。
では疲れないのなら何か補助のモーターなどが付いているのかと一般には思いますがこの業界では疲れないというのは歩かないから疲れないのです・・というような事です。
つまり元々その機能が無いのに他社のものができるから出来るという理屈だけのものなのです。

一番の問題点はひび割れの中は広くなったり巣穴があったりと考えた以上の隙間があったとしたら一度の注入では足りません。
ですから無くなったら樹脂の注ぎ足しをしなくてはいけませんが、もともと注ぎ足すような構造になっていない製品なのに出来るといっているメーカーがあったり。
それはどんなこともやってやれない事は無いでしょうが元々そのような構造ではないのだからやろうとしたら大変な手間が掛かります。
上場企業のものがこの程度なのですからあきれてしまいます。
その会社のものは注ぎ足すときは一度壁から取り外して器具に樹脂を入れてから再度取り付けなさいという事になっています。

冗談は寝る前に言って欲しいですね。
注入しているものを空になったからといって器具を取りはすしたらせっかく入れた樹脂は圧力が掛かっていますから途端に溢れて流れ出してしまいます。
こんな事を未だに懲りないでやっているのですから業界のレベルが知れていますね。
専門業者が殆ど少ないのがこう言うことを許しているのだと思います。

重大事故の可能性の防止の仕事をしているという意識が無いのだと思いますね。

他の業界なら職人さんがそんなものは使わないのでしょうが殆ど素人に近い人がやっている業界なのでそんな事が通用しているのでしょう。

面白い事にこの商品とそつくりな商品が他社から発売されたのですが、何処が違うかというと取り外したときに漏れないように台座に弁をつけただけの商品です。
外観は殆ど同じなので最初は中国のコピー商品かと思いましたが国内の名が知れた会社でした。
どうせ開発するのならデザインを変えればよいものをと思いますね。
物まねしているという恥ずかしさはないのかなぁ。
ドラエモンのキャラクターに大きな耳をつけて新商品と言っているようなものだと思いますが。