写真はタイルの浮きの打診です。
コンクリート(躯体)が割れたために表面のタイルも一緒に割れています。
体験から判断するとタイルがひび割れている場合にはコンクリートとの接着は良好と言えます。
タイルとコンクリートとの接着が不良の場合はコンクリートにひび割れが発生したときにタイルは浮いてしまいます。
タイルの浮きは剥がれて落下し人等に当り重大事故となります。
補修直後であってもその責任は持ち主となります。
補修した業者ではありません。(判例があるそうです)
さて、笑えない体験は大都会の真ん中に位置する新築テナントビルの場合です。
地下の二階までのコンクリートを打ち終え4ヶ月経過した現場です。
調査に行くと地下の打継目地から漏水し更には所々のセパレート跡からも錆汁が流れ出しています。
「どうしてこんなに流れ出してくるのですか」
「型枠を外してから外側に防水材を塗布したんだけどなぁ」
「ゴム弾性のものですか」
「いいや、セメント系だったと思う」
「ひび割れが発生すると言う事はその部分は動いて開くということですからその応力に対応できる弾性のものでなければ無理でしょう」
「・・・・・・」
いつも思うのですが建設会社は何故、営々と同じ事を繰り返すのだろうと思います。
コンクリーを打継ぐと必ずその継いだ部分が剥がれるのは昔から解っている事。
いずれ剥がれてひび割れとなるのが解っているならどうして土で埋め戻す前に完璧に止水処理をしないのか不思議です。
こんな風に水が入ってくる内側の方から処理をするより外側から処理すれば簡単で、完璧に処理ができるのに。
この建物にはコールドジョイント(生コンの時に一度固まったコンクリートに足らなかった部分に注ぎ足す事)が多すぎます
「どうしてこんなにコールドジョイントが多いのですか」
「異常気象でコンクリートの乾燥が早くて更に次のミキサー車がなかなか到着しなかったからね」
「この地区はいつも渋滞していますからね」
異常気象、渋滞でのコンクリートミキサー車の遅れなどここのお施主さんに運はないと見た。