低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

連休中はテナントビルのひび割れ補修

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連休中にこの工事をやりたいとお願いして6日間はずっとビルの中にいました

都内は自粛のせいか道路は空いているし人は少ないし工事をやるには最適な日和です

 

今回の建物は近郊の駅前にあり10階建てなのですが最近はあまり見ないSRC造なのです

一般的には中層の建物に採用されていた造り方なのですが費用が割高になるのと手間が掛るとかの理由で最近は少なくなった構造のようです

 

RC造はいわゆる鉄筋コンクリート造りですがSRC造は柱は鉄骨をコンクリートで包んだ

工法で梁などは鉄骨構造となります

 

この建物は築後40年過ぎていますがこの当時に壁面にスリット工法を取り入れていたら

耐震にはより効果的なシステムではなかったのではと素人ながら思います

 

現調のときにびっくりしたのはひび割れの大さとひび割れ幅の大きさでした

柱が動くのでしょうか大きなひび割れが柱に沿って縦方向に発生しています

ひび割れ幅が1㎜近くもあるものについては最初に低粘度型のエポキシ樹脂を注入し

てもすぐに樹脂はひび割れの中に入りますからフロッグのタンクの中が空になったらすぐに中粘度型のエポキシ樹脂をフロッグの中に注ぎ足します

樹脂はひび割れの中に留まっている事が大切なので一番大きな1㎜幅のひび割れについては中粘度型の樹脂に2割ほどの高粘度型の樹脂を混練しています

 

外壁は昔の仕様ですからモルタルが付いていて仕上げ材はスタッコ調の吹付で仕上げています

注入した樹脂が外壁に漏れ出すのを気にしていましたがお施主さんは隣とのビルが接近しているので意匠的には外観は見えないので気にしないで気が済むまで注入してれ・・との事ですから遠慮なく注入しています

 

このオーナーさんは都内にこのような駅近くにテナントビルを22棟も所有されています

が、今回のコロナ騒ぎで空き室が増えるのではないかと話されていました

 

自粛が長引くといまの政府のやり方ならそうなるのかな、となんとなく暗い気持ちになります。

マンションと違ってこの様なビルを借りるという事はこのようなスケルトン状態から自分の事務所、店にあった内装を自分の力で造るわけですからかなりな費用が掛かりますよね。

退去の時も今回のように復元して返すわけですから簡単には撤去もできないですね

 

のんびり落ち着いてこれほど確認しながら施工したことはあまりありませんが、本来はこんな余裕のある仕事をするのがいい仕事ができるのですよね

 

コロナで思う事はマスクは感染しない感染させないの両方に効果的なのだろうか

最初の頃はマスクは感染予防にはならないと言っていたのに今や世界の人が常識のようにしているよ

 

マスクをしていない時は相手が喋るたびに相手の飛散した唾も吸い込んでいたという事かい・・・ほ、本当かい・・

 

コロナが終息してからもかなり離れないとおっさんが喋った時に飛散したつばを吸う事になるよ・・・・同じおっさん同士でも嫌だ!