低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

低圧注入工法は台風時に発生する気圧差が原理なのです

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左側写真の白い半円形は樹脂です。
低圧にて樹脂が静かに徐々に隙間に侵入していく様子です。

微細なひび割れの中にフロッグのような低圧注入器具で樹脂を注入すると必ず樹脂は写真のように扇型に広がっていきます。

ストレートには入っていきません。
必ず半円形を描きながら侵入していきます。

何故ですか・・という質問がよくあります。

その理論については誰も公には発表してはいないようです。
簡単な原理だからなのでしょうか。

私はその質問については次のように説明します。

静かな池に石を真上から落とすと水の波紋は必ず円形となり広がります。
この現象は、落ちた石の力が水に伝わりそしてその力は水の抵抗を受けながら広がるから、つまり広がりは抵抗が一様に平均的に掛かるからと説明します。

低圧注入の場合も押し入れられた樹脂は、内部の隙間の抵抗を一様に受けながら侵入していくから半円形に広がるのです。

外壁のALC版の場合で実験するとこの理論が正しい事が解ります。

ALC版は軽量コンクリートを発泡させて成型されていますから、そのひび割れた内部は発泡した大小の巣穴が沢山あります。

そこに樹脂が侵入していくと発泡した巣穴は色々な大きさになっている為に抵抗が一様ではありません。
大きな巣穴には抵抗が少なく小さな巣穴には抵抗が大きくなり樹脂はその大きさに左右されながら広がっていきます。

決して丸い扇形にはなりません。
楕円であったり、長方形であったりと色々な形に広がります。

ALC版のひび割れの場合の注入は、このような内部の様子を思い浮かべながらコンクリートよりもかなり余分に樹脂を注入する事が大切です。

写真の右側のグラフはフロッグでひび割れに注入した場合の圧力と注入量の関係を表したものです。

フロッグの中に樹脂を沢山入れるほどその圧力は上がっていきます。

ひび割れ幅が大きいほど圧力は上がらないという事になります。
注入した樹脂は直ぐにフロッグから無くなるからです。

この低圧注入工法は樹脂を小さな力でひび割れの中に押し入れますが、この原理は台風時の風を伴った雨水が建物に吹きつける状況と同じです。

台風時に風と雨水が建物に吹きつけると外部の気圧と建物の室内の気圧との圧力差が1~3㎏程度になるために雨水は建物の隙間から浸入してくるのです。

一般的に微細なひび割れの場合は通常の雨では雨水は室内へは侵入しません。
でも一旦風を伴うと例え微細なひび割れでも貫通しているのであれば雨水は侵入してきます。



連休明けから暇になってきましたから今夜は夜更かしです。

連休の3日間は毎日ソフトの練習試合でした。

例え大型連休であっても、お盆であっても殆ど集まってくる我がチームの皆んなは幸せなのか、休日が何日あろうが・・どこか行くところはないの?

うん、無い。

健康だけしかないのだぁ・・・。



長い人生のんびり生きましょう。 うんにゃ、残りは短いのかなぁ。

海外旅行先の砂漠も、第八中学校のグラウンドの砂も同じようなもんさ・・・。ふん・・・。