湧水の為のピットなので、建物によってはひび割れからの漏水は問題とはしない場合があります。
でもこの写真のようにひび割れから漏水と同時に内部の鉄筋の錆汁も流れ出してきていますので、影響無しと無視するのも気になりますね。
コンクリートの中の鉄筋が錆びると言う事は、コンクリートがアルカリ成分から酸性によって中性化してくるということですから地下なら尚更、不安になりますね。
ひび割れからの漏水は低圧樹脂注入工法で水中硬化型の樹脂を注入しなさいなどと書いていますしたが、
今回のように殆どその部分が乾燥している場合はこのような簡単な方法もあります。
上の写真は現状で、次の写真は止水セメント（急結セメント）でひび割れた部分を押えている状態です
そして、一番下の写真は漏水が無い事を確認してから、少し硬めの水中硬化型のエポキシ樹脂を表面に塗布している状況です。
このようにしていれば完璧に止水はできるでしょう。
但しこのような方法は建物のコンクリートが安定した時には良いと思いますが、乾燥収縮が収まっていな
い若年コンクリートの場合は弾性がある可とう性エポキシ樹脂の方が良いと思います。
建物の色々な症状には色々な補修方法を用意するべきですね。
それには材料の性能等に精通していなければいけません。
まだまだ勉強が必要なのです。
明日はマンションの共用部分のひび割れについてです。
昨日から入っている現場なのです。
