前回は現場での調査でしたが、今回はフロッグ導入路工法での止水工事です
2日間を掛けてセッティングをし、そして注入して次の日に水漏れを確認して更に可とう性のエポキシ樹
脂でシールをして止水工事は終わりました。
後は防水屋さんがセメント系の防水材を塗布してこのピットは完了となります
漏水している切り付け部分に4㎜の溝を造りその中にネットパイプを入れてフロッグを取り付けて周りを
シールしてから水中硬化型のエポキシ樹脂を注入しています。
翌日に漏水の確認をしてから更にその上から可とう性エポキシ樹脂で三角シールを行います
完了です
止水工事は博打みたいなものと言われます
何度やっても水が止まらなかったり、一度の作業で簡単に水が止まったりと水との戦いはなかなか半端で
はできません。
今回のようにおとなしい(?)漏水は珍しいのかも知れません
大雨で地下水位が上がったらまた他の場所から漏水するかもしれませんね
大きな建物の地下室はその地下水の中に建てますからコンクリートにひび割れが発生するとたちまち室内
へと地下水は侵入してきます
殆どのビルは地下の一番下の部屋に釜場と言うものを設けて、侵入してきた水を集めてポンプアップして
水を出しているような構造となっています。
また、湧水ピットと言って予め地下水を集める部屋を造ってそこに集まった水をポンプなどで排水すると
いう方法もあります。
築地の豊洲市場の地下室がそうでした。
メディアは床にコンクリートが無く水が溜まっていたので大騒ぎでしたが、最初から湧水が多い建物には
このような構造は沢山あります。
決してコンクリートを敷くことを手抜きしたわけではありませんよね、ゼネコンさん