先週は郊外の戸建住宅の基礎部分に発生していたひび割れの注入工事でした
都内に住んでいるとこのような大きな広々とした敷地の中にある家には大変な憧れがあります
仲間を呼んで敷地の中でキャッチボールばかりしているのではないかと思う
海のそばの家に行くと毎日釣とおよぎができていいなぁ・・と思うしスキー場の近くの建物に行くと冬は
毎日スキーに行けて良いよなぁ・・・・
友人が私の家に来ると池袋駅が近いせいか毎日遊べて飲めていいなぁ・・と言う
考えてみれば人間は無い物ねだりの心があるからこそ毎日仕事に頑張れるかも知れませんね
頑張って儲かったら何と何をしようというような欲求があるからこそいいのかも知れませんね
今回の建物のお施主さん夫婦は私の子供たちと同じ世代なのでなんとなく親しみがあります
私も気づけばいつの間にかこのような齢になっているのです
今回は基礎のひび割れについては床下に入れないという事もあって外部からひび割れに注入しています
住宅の基礎は床下内部はコンクリートの打ち放しですが表側は必ず化粧のために10㎜厚ほどのモルタルが
塗りつけられています。
一般的にはひび割れの幅は床下部のコンクリート打ち放し面の方が大きくて表側の方が幾分小さくなって
います。
そのひび割れ幅の差が極端に大きい場合は何が何でも床下から注入するのが正しい方法なのですが、今回
のように実際に計ってみると殆どその差が無い場合には表側から注入しても問題はありません
但し床下のひび割れ幅を全てにおいて測れない場合は必ず超低粘度型の樹脂を推定量よりも倍ほど多く注
入し更にその次の硬さの低粘度型もしくは中粘度型の樹脂をそれぞれに推定量の倍は注入することが大切
です。
今回の場合も普段のひび割れ注入よりも倍ほどの樹脂量を注入しています
翌日にはフロッグの中の樹脂は最後に注入した中粘度型の樹脂は多少は残っていたので樹脂の硬さの適合
性も合っていたと確認ができました。
擁壁のひび割れも発生していたのですがブロックとモルタルで固定しているために低圧注入では殆ど効果
がないので取りあえずひび割れた部分にエポモルタルでひび割れを密封しています。
ひび割れから水が入らなければさほど劣化は進まないのではないかと思っています