高齢者施設の一年検査でひび割れが発生、フロッグで低圧注入で補強します。
このように新しい建物の場合は可能な限り注入施工のための傷跡を残したくはありません。
ひび割れの箇所の仮止めシールは確実に押えて、枝分かれしたひび割れは絶対に見逃してはいけません。
注入は超低粘度型の樹脂から入れていきますから、殆ど目に見えないような大きさのひび割れでもシール
をしていないと必ず時間と共にその部分から樹脂が溢れてきます。
注入するエポキシ樹脂は最強の接着剤ですから、一旦固まってしまうと簡単には除去はできません。
下地まで削る取るしか方法はありません。
一年程度の新しい仕上げ材(吹き付タイル)をこのためだけにに吹き直すのは無駄だしもったいないので
す。
なんとかその跡は最少にするような心掛けと技術が必要となります。
撤去している写真の黒い点は仕上げ材が注入口の所だけ剥がれています。
この部分は共ネタでタッチアップ補修します。
全体の汚れを拭き取ると殆ど目立たなくなります。
今回の建設会社の担当者はこのような注入の仕事を見慣れていますから少しでも汚れると何故?と思うの
でしょうが、一度注射器タイプを使っている施工店に頼むとその違いに驚くと思いますよ。
注射器タイプのメーカーでは仮止めシールは押えないでも良いと言うような指導をしているそうです。
カートリッジで仮止めシール材を打つだけでいいということらしいのです。
凸凹の仕上げ材に漏れなくするようにするにはシール材はヘラで押さえなければ確実には接着しません
シーリング工事とこの部分は同じなのですから押えなければいけません。
時々ヘラ押さえをしない現場を見かけますが、注入した跡は漏れ出した樹脂で廻りは汚くなっています。
彼らは言います『注入して下地が汚れないなんて聞いた事がないよ、汚れて当然ですよ・・・』
低圧注入は元々土木からスタートしているものだから未だに汚す事は当然となっているようです。
初めての工務店の場合に、我々の汚れない注入跡を見て、本当に入れたの?なんていう・・・・。
『いいですか、圧力を掛けて樹脂を押し入れるのですよ、漏れると言う事は樹脂はひび割れの中には入っ ていないと言う事なのですよ・・』
『あっ、そうかぁ』
なんて気付く監督がいるんです、沢山・・・えーえそれは沢山です。
お金を払うのだから、もう少し勉強してね・・。