低圧注入工法の問題点を工事現場から報告したいと思います 全国に数少ない低圧注入工事を生業とする専門店への啓蒙も微力ですが広く行いたいと考えています

フロッグの行く先

コンクリートのひび割れ補修の専門です

寒い時は樹脂もなかなか固まりません

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今週は入門手続きが大変な米軍基地でのひび割れ注入工事です

首都圏には数箇所の米軍基地がありますが、基地によっては入門の際に車の中まで検査する所もあります

が・・もっと日本人を信用しろよと言いたくなります。


テロをするのに早朝からわざわざ正面ゲートから入る程頭は悪くないよ・・なんて言いたいですね。


でも基地内は日本国ではないので基地の決まりをしっかりと守りまっすです。ハイ・・。



今回のひび割れ補修は鉄骨構造の腰部分の壁面です。

仮止めシール材は一成分型の剥離性を使用しますが、気温が低いので翌日に硬化しているか心配です。


ただ、ひび割れ幅が0.3㎜以上なので仮止めシール材にはそんなには圧力は掛からないと予想してカート

リッジタイプを使用しています。


一成分型のシーリング材は硬化するのにはシーリング材の中の溶剤及び水分が乾燥して硬化するタイプと

空気中の酸素、湿気等に反応して硬化するタイプがありますが、いずれのものにしても気温がその早さに

は大きく影響します。


今回の仮止めシール材は変性シリコーンを素材にしているために後者になりますが、コンクリート粗面と

アクリル等の仕上げ材表面とはその硬化時間は大きく差が出ます。

今回は仕上げ材の上にシールをしますから気温が5℃以下ならば、とても翌日には注入には無理なのです

が・・。


ひび割れ数量があまり多くないという事とひび割れ幅が比較的大きく素直な割れ方?なので・・施工が

簡単なカートリッジタイプで施工をしています


こんな場合は、2成分型ならば硬化剤に反応して硬化するので冬場はこのタイプがお勧めなのですが


フロッグ250コ取り付けて接着不良で台座から液漏れしたのは3コのみだつたので仮止め材はまずまずの硬

化状態だったと思います。


また、室内から確認したら全てのひび割れから樹脂が漏れていたのでめでたく合格です。


下の写真は3日めの撤去作業です


殆ど汚れていませんが低圧注入をやる前にひび割れから漏水するからとしてひび割れの上に撥水剤を塗布

したとか・・・・多少その箇所が黄変しています。

この汚れはフロッグのせいではありませんぞ・・・。


もう一つ注意点を

エポキシ樹脂の硬化時間ですが超低粘度型は今の時期はたとえWの冬用としても粘りがでるのは2日間は

必要です。

超低粘度型を先導注入としてではなくこの樹脂のみで終わる場合は2日後に撤去とした方が良いと思いま

す。

一度注入したものが再び流れ出すと言う事はありませんが(天井面は出てくるよ)硬化していない場合に

撤去を行うと汚れてしまいますから、余裕があるなら2日後に撤去したいですね。


低粘度型、中粘度型の場合は翌日で粘りが出ていますから次の日でもOKです


寒さも長くはありません・・いずれは暖かい春がすぐに来ますよってに・・。