ひび割れ補修の低圧注入工法は夏場と冬場とではどちらが仕事をし易いかと言えば、私は夏場の暑い日が
いい仕事ができると思っています。
その一番の要因は使用する樹脂が夏場だと確実に早く硬化してしまうという事です
寒い冬の場合は仮止めシール材もエポキシ樹脂も場所によってはその硬化時間は数日も掛かる場合があり
ます。
施工する予定を取り付けに一日、注入するのに1日そして撤去で一日と3日間と考えていても、それぞれが
確実に硬化しない限り次の工程に進めませんから、樹脂が温度のために硬化しないのでは予定が組めませ
ん。
夏場の場合は例えばエポキシ樹脂の硬化についても午前中に注入していても、その日の夕方には既に硬化
しているような事があります。
少し時間を待てば2日目の注入したその日に器具等を撤去して完了とすることもできます
今回の注入工事も見積りでは3日間の予定でしたが、施工数量が少ない事もあり少し時間待ちをして2日間
で完了しました。
期間が短くなれば費用も安くなるし、我々も早く次の仕事に進めます
そこで、本来ならば3日間も掛かる施工を2日間で施工するには次のような要領で施工します
写真はマンションの地下にある駐輪場ですが地中梁にある壁にひび割れが発生しています
この室内の温度は27℃もあります
一日目の仮止めシール材は一成分型のシール材を使用しますが、この仮止めシール材については確実に硬
化しなければ注入した樹脂が圧力によって漏れる場合がありますからこの工程については時間の省略はし
ない方が良いです。
一日目は確実に養生をしましよう
次の日にエポキシ樹脂を注入しますが、エポキシ樹脂は超低粘度型と低、中粘度型の樹脂とはその可使時
間と硬化時間は大きく違います。
解りやすく言えば超低粘度型はエポキシ樹脂の純度が高く低粘度型、高粘度型は粘度を上げるために他の
充填剤が多く入っています。
そのためにその硬化時間等などは違ってくるのです。
超低粘度型の樹脂は硬化時間は長くなります
低粘度型の樹脂は超低粘度型の樹脂よりも早く硬化します
高粘度型の樹脂は低粘度型の樹脂よりも早く硬化します
最初は超低粘度型の樹脂を注入して仕上げに中粘度型の硬い樹脂をいれておくと樹脂は早く硬化します
注入したその日に撤去して仕上げたいのでしたら注ぎ足しの樹脂を低粘度、中高粘度型の樹脂を注入し
ておくと27℃程度なら3～5時間もあれば樹脂は粘ってきて器具等は簡単に撤去できます
写真の撤去は注入してから4時間しか経過していませんが器具等を外しても決して漏れてくることはあり
ません。
急ぐ場合はこんな方法を使うと良いですね
早く終わったから「安くして」なんて言われるかもしれませんが
話は変わりますが、北朝鮮が発射したミサイルに政府は大袈裟に騒いでいますが・・・いったい国民に
どうしろと言いたいのでしょうか。
そもそもこのミサイルは高度も着地点もアメリカ軍では直ちに解っていたそうで、被害等については想定
しなかったという事でした。
日本の上空を通過したからとんでもないと言っていますが、このミサイルは人工衛星(気象)の倍以上の高
さを通過している訳ですから・・いかにも飛行機の高さぐらいを通過したように騒ぐのは一体なぜ・・・
ならば迎撃ミサイルでも撃てば良かったのでは・・・
国民の財産、生命を守るのならまず原発の周りの守りをしっかりとして欲しいですね、国民の財産なら
森友、加計での損失を何とかしてくれと言いたいですね・・・・
